キャンパスの並木道
ふわっと甘い香りがした。
俺は思わず振り返った
ミルクティー色の髪を揺らして歩く新入生
白いワンピースが春の風に揺れている。
js「……いい匂い」
俺がそう言うと
隣にいたリオが吹き出す。
le「何、急にㅎㅎ」
js 「いや、あの子いい香りだなってㅎ」
le「あぁ、あの子ね?新入生で話題の子だよ。」
js 「そうなの?なんて子?」
le「たしかあなたちゃんっていうらしい、美人で可愛くて優しくてスタイルも完璧なんだって」
でも俺はは、名前だけ知れれば
後の情報どうでもよかった
ただ、目が離せなかった。
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数日後
また同じ場所で彼女を見つけた。
胸が妙にうるさい…
js「……あの」
振り向いた彼女は、想像より落ち着いた声で
ミルクティ色の髪を靡かせ
あの時の匂いも香る
『はい?』
可愛い顔からは想像できない
少し低めで大人っぽい声。
その瞬間、確信した
やっぱり俺は恋に落ちていたと
js「俺、三年のジュンソ。よかったら…カトク、交換しない?」
彼女は少し驚いて、それから優しく笑った。
『いいですよㅎ』
その可愛らしい笑顔だけで、胸がきゅっとなる。
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その夜。
俺はベッドの上でスマホを握りしめていた。
《金曜、ご飯でもどう?》
すぐに返事が来る。
《いいですよㅎ》
短い文なのに、何度も読み返してしまう。
《じゃあ俺が計画立てるから。当日は可愛くしてきてねㅎ》
送ってから、恥ずかしくなる
《わかりましたㅎ》
その日、全然眠れなかった
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金曜日。
リオに散々からかわれながら待っていると——
le「来たよ」
振り向いた瞬間、息が止まる。
淡いワンピース
綺麗に巻かれたミルクティー色の髪
そして、あの香り。
js「……可愛い」
無意識に漏れていた。
リオが先に「こんにちは、あなたちゃん」と握手をする。
その手を見るだけで、胸がもやっとした。
js「リオ、また来週!」
思わずあなたちゃんの手首を軽く引いてその場を離れる。
少し走って、ようやく足を止めた。
『なんで急に走ったんですか?』
そりゃあそうだ
急に走るなんて不思議すぎる
そして俺は苦笑いしながら言った
js「……ちょっとだけリオに嫉妬した。こんな可愛いあなたちゃん、見せたくなくてㅎ」
彼女の頬が、ふわっと赤くなる。
その表情でまた心臓が跳ねた。
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ご飯屋さんにつき
何を頼むか迷っている彼女を見て
俺は二つとも注文した。
『え、いいんですか?』
js「うん。どっちも食べたい顔してるからㅎ」
照れてうつむく姿が愛おしい
話は自然と、なぜ誘ったのかに移った。
js「初めて見た時、可愛いって思った。でもそれ以上に…匂いが忘れられなくて」
『匂い、ですか?』
js「うん。なんか、落ち着く匂い」
彼女は照れたように笑う。
『私も友達から聞いてましたよ。三年にかっこいい先輩いるってㅎ』
今度は俺が照れる番だったㅎ
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帰り道
偶然にも家が近いと分かる
js「じゃあ今度から一緒に学校行こう」
『はいㅎ』
夜風が少し冷たい。
そんなこんなで彼女の家につき
家の前で立ち止まる。
js「またね。月曜連絡するㅎ」
そう背を向けた瞬間。
『ジュンソさん!』
振り返ると、玄関の前で少し赤くなった彼女。
『今日はありがとうございました。その…楽しかったです…ㅎ』
胸がぎゅっと掴まれる。
『また今度行きたいです…お、おやすみなさい!』
慌てて家に入る姿を見届けながら
思わず笑ってしまう。
こんなに胸が苦しくて、甘いなんて
夜道を歩きながら、俺は確信する
——これはもう、片想いじゃ終われない。
スマホを開く。
《あなたちゃん、今日はありがとう。月曜迎えに行くねㅎ》
送信ボタンを押した瞬間
胸の鼓動がまた速くなった。
春の夜は、まだ始まったばかり。
end____
まだ冬なはずだけど
書きたくてごめんなさい🙇♀️












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!