第4話

4.
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2026/01/10 12:26 更新





あかりを乗せたタクシーが見えなくなった後、しょう、こう、すずの3人は狂ったようにあかりのスマホへの電話をかけ続けた。しかし、聞こえてくるのは「おかけになった番号は現在使われておりません」という無機質なガイダンスだけ。




しょう
しょう
解約してる……あいつ、本気で俺らを捨てる気や……





長男のしょうが、玄関先で力なく崩れ落ちた。

かつて自分たちがあかりに突きつけた「拒絶」が、今度は「不在」という形で何倍にもなって跳ね返ってくる。




こう
こう
……警察に行こう





次男のこうが震える声で提案した。




こう
こう
事故に遭うかもしれん。どこで寝泊まりするかもわからん。嫌われてもええから、いきててくれないと困んねん!





3人は転がるようにして地元の警察署へ駆け込んだ。

窓口で「妹が行方不明になった」と告げるしょうの手は、書類も書けないほど震えていた。




警察官
妹さんと最後に話したのは?





警察官の問いに、すずが泣きながら答える。




すず
すず
……さっきです。でも、僕たちが1年も無視し続けて……ストレスで倒れて退院した瞬間にいなくなっちゃって……





警察官の目が一瞬で険しいものに変わった。




警察官
……それは、家出というより、あなた方からの避難ではないですか?





警察署の冷たい空気の中で、3人は突きつけられる。

行方不明届は受理されたものの、「事件性がない限り、本人が拒否すれば居場所は教えることができない」という現実。


数日後、警察からの連絡が入った。
「…残念ながら、発見時にはすでに…」

警察官の言葉が響く中、3人は目の前の出来事から目を背けたい気持ちでいっぱいだった。

後に手渡されたあかりの持ち物の中に、一通の手紙を見つけた。
「お兄ちゃんたちへ。
さようなら。」

短いメッセージには、計り知れない悲しみが込められていた。




しょう
しょう
…うわああああ!





しょうは、抑えきれない感情を爆発させた。

こうは、ただ立ち尽くし、声にならない「ごめん」を繰り返した。

すずは、膝から崩れ落ち、妹の言葉の重さに押し潰された。

3人の心には、深い後悔と悲しみが刻まれた。あかりのいない家には、もう以前のような明るさは戻ってこないだろう。3人はこれから、自分たちの行動が招いた結果と向き合い、消えない後悔を抱えていくことになるのだった。




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