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第2話

#1
125
2024/04/08 10:28

(おんりー視点)

🍌「で、この武器それなりに良いよ」

🐷「なるほど」


MENに彼女ができてから、

1週間が経った。


1週間前と変わらない

ゲームの武器の話なのに。


🐷「彼女はこれ使ってるわ」

🍌「へぇ」


会話する度、ヤツの話である。


🍌「彼女さんってゲームやってたんだ」

🐷「うん、
  上手いし可愛いんだよ」


ヤツの話になると

こうやって嬉しそうにニコニコする。


ラブレターを下駄箱に入れるみたいな

漫画からコピペしたようなことするとことか

...ほんと全部が可愛く思えてさ。


🍌「...」


浮かれてるようなMENに

また俺は言葉を返せなかった。


薄笑いで話を聞きながら玄関まで着く。

何もせずに休日を潰したみたいな気分だ。


🐷「じゃ俺、彼女こっちで待つから
  教室行ってて」


お互い反対方向に歩き出そう

という素振りだったが。


1歩踏み出した瞬間、

視界の端っこで重心が揺らぐMENが見えた。


🐷「んぉあ!?
  ちょ、おんりー...」

🍌「え、何???」


MENの視線の先にある俺の手を見ると、

いつのまにか

俺はMENの鞄の紐を握っていたらしい。


🍌「...悪ぃ」


...やらかした。

何がダメだと思ったのかはわからない。

ただ、俺が凄くカッコ悪いのだと感じる。


🐷「何かゴミでもついてた???」

🍌「いや、気になったことあったけど
  違っただけ」


何とも思っていないMENは

きょとんと小首をかしげる。


俺だってなんでそんなことしたかわからない。

気になったことなんてないけど、

俺の行動で俺はどうしたかったのかわからないけど。


ちょっぴり、ウソをついて誤魔化した。



ーーーー__To be continued...__ーーーー

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