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第1話

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2024/04/08 10:21

(おんりー視点)

🐷「ん???」


まだ涼しい春の生徒玄関。

MENはカチャっと下駄箱のロッカーを開けると

突然なめらかな筋が通った手を止めた。


今日も通学路で会って

喋りながら歩いてこうして登校して

"いつも" をするはずだった。


イレギュラーが起こりやがった。

日常が崩れる、嫌な、予感。


🍌「どしたん???」

🐷「いや...手紙? が入ってた」

🍌「え~、読んでみろよ」


桜色の封筒を見た瞬間に察する。

よく少女漫画か何かに出てくる

"ラブレター" だった。


女子らしい、整った丸文字。

告白と放課後に返事を乞うという

テンプレな内容だ。


🍌「行ってみれば???w」

🐷「まぁ、そうするか」


🐷「じゃあ、今日は先帰ってて」


俺はただ幼馴染を冷やかすだけの

そんな言葉のつもりだった。

MENだって自分に対してそう思ってると

俺は思っていたのに。

MENはムツカシイ顔をしていた。


先帰っててに対して「わかった」とも

ムツカシイ顔に「受けるつもりなの」とも

訊けなかった。


MENは優しいから

傷つけないでどうやって振るかって

考えてるんだって、

自分に言い聞かせた。


そして明日からまた同じ日常だと

...信じていた。



🍌「で、昨日どうだった」

🐷「あー」

断ろうと思ってたんだけどさ

俺にコクった子の顔見たら

振るのすっげぇ可哀想になっちゃって

とりあえず、もうちょっと待って

って言っちゃった 笑


🍌「ほーん...」



...


そして、


🐷「俺、あの子と
  付き合ってみることにしたわ」

🍌「めでたいなw」


振るんじゃなかったのかよ

心の中で言葉が渦巻いた。


先を越された感???

ってこんな感じなのかな。


🍌「俺とも遊べよぉ???」

🐷「ハイハイ」


🐷「はぁー、幸せ幸せ」


満たされた顔のMENの横で、

俺はどんな顔をしているのだろう。



ーーーー__To be continued...__ーーーー

ど社界隈のボスゴリラこと、
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