狼男の歯は犬みたいで噛まれたら痛そう。
ていうか噛む側の吸血鬼がなんで
そんなことされなきゃならないの?
愚痴を口から吐き出す度に、いなみの表情が
どんどん歪んでいった。
駄目ですあなたさん。俺が死ぬ。
と肩を揺らして訴えかけてくるシスター。
この人はなんで私に執着するの?
血を吸うことにデメリットはないし、
私の栄養値も上がるしでいいこと尽くめ。
吸わない理由はないし、首元に噛み付いた。
鬼の子の興味は吸血鬼についての本へと向き、
シスターからは圧を感じる。
人間が元は獣と言うように、狼男の血は
極力人間に近付けたような味だった。
美味しい訳ではないが、不味いわけじゃない。
狼男の手が私の口元をぺたぺたと触ってくる。
邪魔くさいし擽ったいしで嫌だったけど、
血を拭ってくれてるのならいいかな、と思った。
思ったよりも私の力が強かったのか、
鬼の子の馬鹿力を利用してくるいなみ。
やっぱりキョンシーは性格が悪い、顔に出てる。
力だけに特化した鬼と
全てを満遍なくこなせる吸血鬼じゃ勝てない。
お前の手噛んでやろうか。
口の中に洗って無いであろういなみの指が
2、3本入ってきてバラバラに動く。
汚い、洗いなよ。
吐き気がしてさっき食べたシスターの料理が
口から出てしまいそうだった。
すると、狼男は素直に私の首元へと近付いた。
まあ、死ぬわけじゃないしいいか。
でも痛いのは嫌だよ。
痛覚とか1番いらないじゃん。
痛覚あって良かったって思ったこと1回も無い。
狼男の歯が刺さった辺りで、口から
いなみの指が抜けた。糸が引いて気持ち悪かった。
首の辺りがじくじくと痛んで 力が抜けていく。
痛い。
吸血鬼の血は色んなヤツらの血が混じっていて
美味しくないだろうに、顔を一切歪めず
ちぅ……ちゅぅ…と音を鳴らしていく。
痛むのは噛まれている箇所だけでなく、頭も。
日光を浴びた時のような頭の痛さが私を襲う。
死んでしまうんじゃないかと思うほどの
痛さで、なんなら死んでしまいたい。
間違えて腹を刺された時よりは痛くなくて、
体に穴が空くよりマシだった。
シスターが狼男の体を私から遠ざけた。
じくじくと痛む首元を押さえていると、いなみが
タオルで押さえてくれた。
ぐわんと揺れる頭を抑えていると、
まだチャームが解けていない狼男が、私を
部屋まで運んでくれた。
またシスターが騒いでいたけど
よく分からなかった。
ベッドに無理矢理投げられ、明かりを消された。
吸血鬼は夜に行動すると言うのに
コイツは今寝ろと言うのか。馬鹿だなぁ。
すると、唇にふに と柔らかい感覚があった。
可愛らしいリップ音が鳴ったのだ。
人間界での口づけは、愛し合っている人と
愛を確かめるためにする行為だと聞いた。
だが、私たち吸血鬼にとって、口づけは
友情の証であったり、吸血をするための
人を騙す行為であったりと そのような要素は無い。
そのため、狼男が出て行った後の部屋でも
何も気にする事はなかった。
ただ少し気になったこと、その日は部屋に漂う
血の匂いが濃くなった。
おもしろくない😭
しかもそこまでえっtじゃなかった
次は面白い ^^ 東のヒーローは
ちょっとだけ出せると思う!
コメントしっかり読んでます😌
忙しくて返信できてませんが、
時間が出来次第返信させていただきます。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!