第7話

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2025/11/12 09:28 更新










 mrkm
  あなたって日光だめなん?  
あなた 
  な、なに…急に……  




 昨日の夕飯時と同じように、私の上へと
 馬乗りになり起こしてくる鬼の子。

 今の時刻はまだ13時頃。吸血鬼は寝る時間。



 mrkm
  昨日の本読んどってんけど  
吸血鬼は日光浴びたら死ぬって書いてた
あなた 
  死ぬよ  
 mrkm
  ホンマなん!?  
あなた 




 鬼の子に叩かれた頭を押さえていると
 小さい声で、よかった……と聞こえた。

 何がよかっただ。こっちは痛いんだぞ。
 というか寝起き。
 吸血鬼についての本を読むのにハマっている
 鬼の子はすごくめんどくさい。



 mrkm
  死なへんのやったら外出れるな!  
あなた 
  外に出そうとしないで  




 起きて!と布団から引っ張り出された。

 嫌過ぎて立ち止まってたら 階段から落とされた。
 ドコドコと音が鳴って転げ落ちた。痛い。




 inm
  何してんの?  
あなた 
  いたい  
 mrkm
  大丈夫?  
あなた 
  髪踏んでる  
 mrkm
  あ、ごめん  




 白い髪を鬼の子に踏まれて痛かった。

 シスターがひょこっと顔を覗かせ、
 倒れてる私を見て手を差し伸べてくれた。
 優しいのシスターだけだよ。





あなた 
  ありがとうシスター  
 hsrb
  あなただけですよ  
あなた 
  何が?  
 hsrb
  俺が優しくしてるの  
あなた 
  そうなんだ  



 だから何?

 鬼の子が私を急かすから それに釣られるよう
 足を動かした。



 mrkm
  今から買い物行くんよ  
 inm
  オレらが市場行くの稀なんだよね  
カゲツずっと楽しみにしててさ
 inm
  だからカゲツがあなたも呼んで行きたいって  





あなた 
  そうなの?鬼の子  
 mrkm
  ちゃうし  
 

 鬼の子の肩をつつくいなみ。

 シスターといなみ、鬼の子は集合しており、
 狼男だけいなかった。
 仲間はずれにされてるじゃん。





あなた 
  私は呼ぶのに狼男は呼ばないんだ  
 mrkm
  アイツ起きへんもん  
あなた 
  吸血鬼は日光を浴びたら死ぬ  
 inm
  あなたは強いから死なないでしょ  
あなた 
  師匠は日光で死なないけど  
私はもしかしたら死ぬ
あなた 
  浴びたことがないから分からない  



 「師匠とかいるんだ」とわざとらしく頷く
 鬼の子がバカそうで面白かった。




 inm
  じゃあ1回浴びてみようよ  
あなた 
  その1回で死んだらどうするの?  




 死ぬのがいちばん怖いんだから。
 不老の吸血鬼にとって 死とは何よりも恐れるもの。

 師匠は私と同じく赤い目で白い髪。
 強いし、吸血鬼が苦手とするもの全て克服済み。
 不老不死だしで本当の強者とはこの事だと思う。


 私は日光が苦手だし朝も起きられない。
 下位互換過ぎて天使も悪魔もびっくり。
 




 hsrb
  準備できました?  
そろそろ行きますよ
あなた 
  無事に帰ってくるんだよ、鬼の子  
 mrkm
  お前も行くねん  



 玄関まで手を引っ張られた。
 鬼の子はすぐ手を引っ張ってくるから鬱陶しい。

 

 hsrb
  ほら、俺の手を取って  
あなた 
  手洗った?  
 hsrb
  洗ってないです  
あなた 
  汚い、だから臭いんだよ  




 伊波が玄関の扉を開けた。
 外に出て日傘を差して私の手を引っ張った。

 空が光っていて眩しい、開かない目を無理やり
 開けて太陽を見た。



あなた 
  これ絶対に死ぬ  
 inm
  死なない死なない  
あなた 
  なんでこんな眩しいの?  
存在してる価値あるのか?
 inm
  絶対言い過ぎでしょ  





 私がいなみの隣を歩き、その後ろを鬼の子と
 シスターが並んで歩いた。

 馬車が複数走る道を歩くのはほとんど初めてだ。
 いなみたちの家に来た日はこんな大通りを
 通らなかったし、この辺にはあまり詳しくない。


 元々は魔界に住んでいたものの、
 師匠の気まぐれで人間界に移住した。
 だから人間界とか全然知らない。

 魔界で悪魔と出会い、契約を結んだ。
 そして人間界に舞い降りる際に天使と出会い、
 チャームをかけた。


 そして私が生まれたって訳。




あなた 
  いなみ近い、離れて  
 inm
  ここ危ないよ、離れないで  
あなた 
  暑苦しい、っていうか
鬼の子の服装だけ浮き過ぎじゃない?
どこの時代生きてんの?
 mrkm
  お前はほんまうるさいな  
あなた 
  私をここに連れてきたのは君だよ  




 向かっていた市場には屋根が着いていて
 日傘を差す必要はなくなった。


 見た事のない物が沢山あってびっくりした。
 外は赤いのに中は白っぽい果実や
 緑の長い食べ物。

 魔界では見たことの無いものだらけで
 心が踊りに踊った。



 hsrb
  危ないので手は繋いでおきましょう  
 hsrb
  ほら、あなたさん  
あなた 
  私は君みたいに子どもじゃない  
あなた 
  100年以上生きてるし  
 hsrb
  俺は138億年以上生きてますよ  
あなた 
  ジジイじゃん  
 inm
  お前も大概ババアだよ  
 




 私がシスターの手を取ると、シスターは
 一目散に走り出した。

 突然のことで声も出なかったキョンシーたちは
 私たちの背中を見ることしか出来てなかった。
 


 inm
  おいお前らァ!!  






あなた 
 hsrb
  この辺においしい甘味があるんですよ  
あなた 
  みんなで来たら良かったじゃん  
そんな急がなくても別にいいのに
 hsrb
  俺は2人で来たいんです  
あなた 
  変わってるね  
あなた 
  でも鬼の子は怒るよ  
僕も食べたかったって
 hsrb
  あなたさんもカゲツも  
お互いのこと大好きですね


 目的地が近くなったのか、急にゆっくり
 歩き出すから シスターの背中にぶつかった。

 鼻が折れるかと思った。





あなた 
  あれは私にとってのおもちゃだよ  
 hsrb
  俺もおもちゃになりたいな  
あなた 
  シスターは既に鬼の子のおもちゃじゃん  
 hsrb
  あなたさんのおもちゃになりたいんです  
あなた 
  嫌だよ 君怖いもん  





 古く昔からありそうな外観をしている店。
 中には客があまりおらず、匂いは臭かった。

 こんなとこに美味しい物があるなんて
 嘘をついているに違いない。


 hsrb
  どれにしますか?  


 窓際の席につき、メニュー表を見せてくる。

 どれが美味しいとか分からないし、
 適当に一番大きく記されているやつにした。
 なんか黒いやつ。


 hsrb
  ガトーショコラですか 素敵ですね  
後でひと口ください
あなた 
  食べたいなら全部食べたら?  
あなた 
  私はいらない  
 hsrb
  美味しいので食べてください  
これ強制ね
 hsrb
  俺モンブランにしよー  



 店員を呼んで、私の分も頼んでくれた。
 窓から入る光が私を照らしている。

 窓越しだから死なないのかな、日光を浴びても
 死ななかったらいいな。
 そしたら人の血を吸い放題。




 hsrb
  楽しみだね  
あなた 
  こんなことを楽しみと思えるんだ  
人生苦労しなさそう
 hsrb
  はい 人生楽しいです  
 hsrb
  あなたさんに出会ってから  




 この人はいちいち鬱陶しい。

 窓から見える湖を眺めながら
 早く料理が届かないかなと首を長くした。







 hsrb
  あ、ありがとうございます  



 湖にサインをするよう泳ぐ白鳥を
 目で追っていると、皿が机に置かれた音がした。

 ようやく到着したのか、と料理に目をやった。



あなた 
  画像と全然違うね  
 hsrb
  画像はイメージですからね  
あなた 
  そうなんだ 知らなかった  




 皿の上に置かれたフォークを取って
 目の前の黒いやつに刺した。

 上部分は白いのに横と中は黒くて不思議。
 これは何?



あなた 
  食べてもいい?  
 hsrb
  いいよ  





 口にそれを含んだ瞬間に、
 苦さと甘みが味覚を支配した。

 人間の血液ほどは甘くないけど、口に残る
 甘さがあって後味すらも印象が強かった。
 

 hsrb
  どうですか?  
あなた 
  …おいしい、おいしい……!  


 そう言えばシスターは目を見開き、
 驚いたような表情を浮かべた。

















あなた 
  こんなにおいしいもの  
初めて食べた…!

 hsrb
  そ、う…ですか  





 目の前で目を輝かせるあなたさんは
 今までに見たことがない表情をしていて、
 口角は少しだけ上がっているのに加え、
 頬が赤らんでいる。

 この子ってこんな顔するんだ……。
 という驚きと共に、
 
 hsrb
( あなたさんってこんなに可愛かったっけな )




 という疑問が浮かんだ。

 いやもちろん可愛かったけど。
 運命を感じたから好きになったのはそうだけど、
 今この瞬間、あなたさんを根っから好きになった
 気がする。

 人間界に来て時間が経っていないのか
 気を遣うということが不得意なところが好き。
 なんでも素直に言っちゃうところとか、
 今俺の目の前でかわいい顔をしてるところが好き。




あなた 
  なんでそんな見てるの?  
あげないけど





 食べるのが下手くそで口元にたくさん
 クリームが付着してるのも可愛い。
 こんなに可愛い表情出来るんだ、あー、やば好き。

 生きているのかを疑うほど白い肌は
 赤く染っていて、死んでいる目にハイライトが
 入っている。

 こんなに可愛い生物いるなんて聞いてない。
 俺以外の物にならないで欲しい。

 



 hsrb
  あなたさん、好き  
あなた 
  これ、食べないの?  
食べないなら私が食べちゃうよ
 hsrb
  いくらでも食べてください  
俺は見てるだけで幸せです
あなた 
  変なの  



 俺が注文したモンブランを口に含んで
 幸せそうにするあなたさんは本当に愛らしい。

 あなたさんが他の人の目に触れるくらいなら
 太陽の光に当たって死んで欲しいな。
 今ここで一緒に死んじゃおうかな。
 それくらい愛おしい。
 好きなんて言葉じゃ軽すぎて表せない。
 それくらい好き。




 hsrb
  好き  
 hsrb
  好き、あなたさん好き  



 俺を睨み付けてくるところも好き。
 全部好き。大好き。
 



あなた 
  美味しかった ありがとう
じゃあ私はいなみのところに戻る




 まだお会計を済ましていない俺を置いて
 店を出て行ってしまった。
 自分勝手なところは直して欲しいけど
 そこもあなたさんのいい所ではあるよね。

 お支払いを済ませてあなたさんの後ろを追った。





















   面白くなかったゴメン(n回目)
   次は絶対えんす出せる!!!!!!
   約束ですこれ。
 
  ゅたんぽさん、ゐさん、るねさん
  スポットライトありがとうございます!🐙🐙







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