すっかりチャームの効果が切れた狼男。
チャームにかかっていた時期の記憶は綺麗さっぱり
消えているらしい。
きっと狼男の記憶力がないだけ。
深夜、吸血鬼の活動時間。
シスターや鬼の子の活動終了時間。
キョンシーは今日も外で儀式をしてる。
電子レンジが回るのを見つめて暇を潰している。
狼男はただの暇つぶしの玩具でしかないが、
玩具なのに面白い話をしてくれる訳でもない。
レンジが止まった音と共に、中の光が消えた。
取り出そうとしたけど
思った以上に熱くて手が火傷しそうだった。
ジロジロと私の捕食シーンを見つめる
狼男が不快でならなかった。
なんだそれは。
それでも私を見つめることをやめない狼男に
腹が立って足を思い切り蹴った。
誰かに見られることに慣れていなくて
落ち着かない。
言葉を吐き捨てて椅子から立ち上がった狼男。
そのままリビングを出ていこうとするから
それを止めるよう声をかけた。
階段をトントンと鳴らして進んでいく狼男に
声をかけ続けたが、振り向いてすらくれなかった。
そして彼の姿が視界から消えたあと、
扉が開く音と閉まる音が聞こえた。
君は師匠に似てるよ。
見た目も声も真反対だけど、
師匠は自分と同じ白い髪が生えた頭を良く撫でてくれた。
そしてかわいい、と何度も褒めてくれた。
今はどうしてるかな。
階段から誰かが降りてくる音がする。
影になっていて顔がよく見えない。
狼男…ではないかな、誰だろう。
鬼の子の見た目をした何者か。
目の前のこれは鬼の子ではないことだけ確かだ。
鬼の子と左右で目の色が違う。
左目が紫で右目が緑になっていて、
普段の鬼の子とは少し違うのだ。
それ以外に目立った違いはなく、
強いて言うなら気配が鬼ではなく蛇に近い。
コクリと頷くソレの頬を両手で覆った。
これは何?誰?
鬼の子に模倣するそれは、殺気を放っていないため
きっと悪意はないだろう。
鬼の子とは違って無邪気に笑う白いやつは
ペットを見ているような感覚になった。
頬は冷たくて死んだ人間みたい。
喋れるんかい。
ひ……久しぶりだ…………🙀🙀

ゅたんぽさん、ゐさん、飴宮しあさん
スポットライトありがとうございます 😻











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!