第9話

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2026/01/29 08:33 更新








 kyng
  ……んだよ  
あなた 
  …いや、別に  
あなた 
  表情が暗くて人生がつまらなそう  
だなって思っただけ
 kyng
  ぶっ飛ばすぞ  



 すっかりチャームの効果が切れた狼男。

 チャームにかかっていた時期の記憶は綺麗さっぱり
 消えているらしい。
 きっと狼男の記憶力がないだけ。



あなた 
  狼男、私にベッタリだったのに  
 kyng
  んなわけねえだろ  
あなた 
  記憶無いなら黙っておきなよ  
否定することしか出来ない間抜けなんだから
 kyng
  お前なんでそんな語彙強いの?  
あなた 
  よくわからない  



 深夜、吸血鬼の活動時間。

 シスターや鬼の子の活動終了時間。
 キョンシーは今日も外で儀式をしてる。




あなた 
  ジェネレーションギャップだよ  
いなみが言ってた、君は年寄りだって
 kyng
  言うて同じくらいだけど  
あなた 
  勝手に同じにしないで  





 電子レンジが回るのを見つめて暇を潰している。

 狼男はただの暇つぶしの玩具でしかないが、
 玩具なのに面白い話をしてくれる訳でもない。



 kyng
  それ何してんの?  
あなた 
  この前食べた美味しいやつ作ってる  
 kyng
  これ?コロッケじゃん  
冷凍だし、美味しいん?
あなた 
  少なくとも君の血よりはマシだと思う  
 kyng
  ウザ  



 レンジが止まった音と共に、中の光が消えた。

 取り出そうとしたけど
 思った以上に熱くて手が火傷しそうだった。



 kyng
あなた 
  わ、すご、熱くないの?  
あなた 
  たまには良いことするんだね  
 kyng
  感謝しろ感謝  
あなた 
  いただきます  
 kyng
  動物の命じゃなくて俺にな  










あなた 
  …何、そんなに見てもあげないよ  
 kyng
  …いや  


 ジロジロと私の捕食シーンを見つめる
 狼男が不快でならなかった。



 kyng
  お前って美味そうに飯食うんだな  
あなた 
  ……  


 なんだそれは。




あなた 
  これが美味しいからだよ  
あなた 
  シスターの手料理みたいな  
中途半端な味じゃないし
あなた 
  分かったならそんなに見ないで  




 それでも私を見つめることをやめない狼男に
 腹が立って足を思い切り蹴った。

 誰かに見られることに慣れていなくて
 落ち着かない。



 kyng
  はは、いって  
あなた 
  気持ち悪い、君は本当に気持ち悪い  
 kyng
  2回も言うな  
あなた 
  私の捕食シーンを見たって  
なにも得られるものはないよ
あなた 
  何を求めて見てるの?  
時間を無駄にするだけだよ


 



 kyng
  別に、かわいいって思っただけ  



 言葉を吐き捨てて椅子から立ち上がった狼男。

 そのままリビングを出ていこうとするから
 それを止めるよう声をかけた。
 



あなた 
  かわいい? 私が?  
 kyng
  俺は寝る  
あなた 
  ちょっと待ってよ  
あなた 
  夜は君の活動時間でしょ  
今から寝るなんておかしい





 階段をトントンと鳴らして進んでいく狼男に
 声をかけ続けたが、振り向いてすらくれなかった。

 そして彼の姿が視界から消えたあと、
 扉が開く音と閉まる音が聞こえた。




あなた 




 君は師匠に似てるよ。

 見た目も声も真反対だけど、
 師匠は自分と同じ白い髪が生えた頭を良く撫でてくれた。
 そしてかわいい、と何度も褒めてくれた。



 今はどうしてるかな。


あなた 
  …わ、な…なに………  




 階段から誰かが降りてくる音がする。

 影になっていて顔がよく見えない。
 狼男…ではないかな、誰だろう。



あなた 
  …鬼の子?  




 鬼の子の見た目をした何者か。
 目の前のこれは鬼の子ではないことだけ確かだ。

 鬼の子と左右で目の色が違う。
 左目が紫で右目が緑になっていて、
 普段の鬼の子とは少し違うのだ。


 それ以外に目立った違いはなく、
 強いて言うなら気配が鬼ではなく蛇に近い。



あなた 
  話せないの?  







 コクリと頷くソレの頬を両手で覆った。

 これは何?誰?
 鬼の子に模倣するそれは、殺気を放っていないため
 きっと悪意はないだろう。


あなた 
  …ああ、鬼の子とよく一緒にいる  
白いやつ?
あなた 
  こんなこともできるんだ  




 鬼の子とは違って無邪気に笑う白いやつは
 ペットを見ているような感覚になった。

 頬は冷たくて死んだ人間みたい。




 wtkm
  すき!  





あなた 




 喋れるんかい。





 











   ひ……久しぶりだ…………🙀🙀




  ゅたんぽさん、ゐさん、飴宮しあさん
  スポットライトありがとうございます 😻



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