第2話

#1
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2026/03/09 15:36 更新


ニコライ・ゴーゴリ
そう、あれは先日のこと…
シグマ
前置きなしか…









漸くテストが終わってくたびれた私は、

帰路の道中にある洋菓子屋さんに寄ってご褒美を買おうとした。




あの!
ニコライ・ゴーゴリ
ん?



選んでる最中、背後から声をかけられて振り返った。




なんてことだ…


天使よりも天使してる女の子が居るではないか…!



これ、貴方のですか?
ニコライ・ゴーゴリ
ぇっ



その子は、私がいつの間に落としたハンカチを態々手渡してくれた…


ニコライ・ゴーゴリ
ぁ、ありがとう…
やっぱり落としてたんですね!
渡してみて良かったです!




元気で笑顔が明るくて…




何より純粋な善意で拾ってくれたのがもう…ッ







ニコライ・ゴーゴリ
もうハンカチ受け取ったこの手一生洗えない…
ニコライ・ゴーゴリ
あのとき当たった手の体温とかもう脳裏に焼きついて離れないんだッ…
フョードル・ドストエフスキー
僕たちは一体何を聞かされてるんですか。
シグマ
惚気話か?
ニコライ・ゴーゴリ
二人して辛辣ッ
ニコライ・ゴーゴリ
二人とも恋したことないの!?
フョードル・ドストエフスキー
ないですけど。
シグマ
ない。



くっ…

僕の友達に惚気話を聞いてくれるような人は居ないのか…!



フョードル・ドストエフスキー
こういうのは太宰くんに言った方がいいのでは?
フョードル・ドストエフスキー
彼なら色恋に関しては良い話相手になってくれると思いますよ。
ニコライ・ゴーゴリ
いやあんま話したことないし…
シグマ
かと言って私達に振られるのもな…



お悩み相談は我慢するしかないのか…!



ニコライ・ゴーゴリ
うぅ…
シグマ
にしても良いのか?
ニコライ・ゴーゴリ
何が?

シグマ
お前が恋心を抱いていることを知ったら学校中大騒ぎになるぞ。
フョードル・ドストエフスキー
巻き添え食らうの嫌なんですけど。
ニコライ・ゴーゴリ
そうじゃん…ッ



ああいう子たち余計なことしかしないから大変なんだよ…



それにいじめだってあり得る…


洋菓子屋のあの子のことを特定されたらとんでもないことに…





そうなったらもう戦争だ…



ニコライ・ゴーゴリ
ぁあぁぁぁぁ… 泣
太宰治
何かあったのかい?
シグマ
好きな人ができたらしい。
太宰治
ふーん…








太宰治
え??
フョードル・ドストエフスキー
5秒くらい時差ありましたね。
太宰治
嘘でしょ!?あのニコライが!?
太宰治
恋とか無縁だと思ってたよ!
ニコライ・ゴーゴリ
私だって恋くらいするし〜…
ニコライ・ゴーゴリ
これが初恋だけど…
太宰治
うわ〜…惚れられた女の子可哀想…
ニコライ・ゴーゴリ
なにそれどういう意味??



恋煩いってこんなに苦しいんだ…




はぁぁ…心臓口から飛び出しそう…




太宰治
その子とはどこで知り合ったんだい?
ニコライ・ゴーゴリ
駅近に洋菓子屋あるでしょ?
ニコライ・ゴーゴリ
あそこ。

太宰治
いつから?
ニコライ・ゴーゴリ
昨日。
太宰治
何で惚れたんだい?
ニコライ・ゴーゴリ
ハンカチを純粋な善意で拾ってくれたから。

太宰治
案外惚れっぽいのだね…
ニコライ・ゴーゴリ
仕方ないでしょ!?身の回りの女の子達がちょっと異常なんだもん!
ニコライ・ゴーゴリ
私が落としたハンカチを取り合う程だからね…
フョードル・ドストエフスキー
あれは異常でしたね。



太宰治
ま、運命ってやつを信じてもう一回洋菓子屋行ってみたら?
太宰治
会えるかもしれないしね。



ちょっと馬鹿にされてる気がするけど…



ニコライ・ゴーゴリ
行かないよりマシか…

.
に、ニコライくんっ
ニコライ・ゴーゴリ
ん〜?
.
数学のここ分かんなくって…
ニコライ・ゴーゴリ
どれどれ〜…聞き飽きるくらい説明してあげるよ〜!








太宰治
あれ多分知ってて聞いてるよね。
フョードル・ドストエフスキー
話す口実を作っているんですよ。
シグマ
日常茶飯事だ。


太宰治
ろくに恋愛もできないとか…
かわいそー…

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