鬼を倒してきた皆は、それぞれ四方八方違う方向からゾロゾロとバラバラの足取りで駅へ向かってくる。
元々駅にいたアズールと煉獄は、この光景をみて肩透かしをくらい、少し後ずさってしまう。だが別にそこまでの事じゃないのですぐに持ち直した
煉獄が叫ぶのも否めない。
なぜなら本当に統一感がないのだ
方やボロボロ。方や無傷
方やイラついてしょうがないという顔に、統一感がないことがNRCの基本なのでおおめにみて欲しい
暫くすると駅の向こうの方で大きな音がしたと思うと、猪の頭を被った少年と竃門炭治郎が列車に頭から頭突きしていた。横で黄色い頭の少年が止めているが全く聞く耳をたててくれてないようで、もはや半泣きの状態で止めには言っている
煉獄含め監督生以外はドン引きした様子ではあったが、監督生は原作シーンだ…と感動していた
辛辣な言葉を吐き、どかどかと列車に乗る一同。あまりにも大人数過ぎて迷惑かなと思ったものはイデアと監督生だけである
駅弁を大量にぶら下げた煉獄は席に座り早速弁当を食べようと食べ物に箸を付けるが、ヴィルがキッとした表情でそれはなんだと問いかける
くらぁとヴィルはそのまま向かいの席に座る。レオナたちは違う席に移動し、列車内はほぼ関係者だけで座っているそれでも無関係な乗客が大勢いるのは確かなので今後の為にレオナは寝た
この列車は全て迎えの席なので、四人で雑談していても不自由はない。こういう点では少しありがたいが、それにしても使われている素材が木であるのが不安な要素。鬼が出たらバキバキに割れるのでは?と心配もある
マレウス、レオナ、ラギー、の席ではマレウスがしらっとした顔で情報を持ってきた
情報なら聞いてやるかとサバナの二人は耳を傾ける
ため息を吐きねっとりとした声でマレウスを攻め立てるが全く聞いていない
確かに、先ほどの鬼退治ではDUOのペアではなかったので使えないのは分かるが、マレウスも同じである。何故分かると聞くと調べたとかえってきた
その返答に、分かってはいたが驚いてしまう
だってあのチートが無理というのは早々ないのだ。まぁ本人が一番落ち込んでるようだしなにも言わないでおこうと目蓋を閉じた。
レオナ視点
どこだ、ここ
「あっ!レオナ様よ!!」
「キャーレオナ様!こっち向いて!」
「あのお方が一番王にふさわしかったのに、なぜあちらのお方が王になったのか」
民衆の歓声の矛先は、俺か?
「レオナ、これでお前も王だ」
「おめでとう叔父上!」
チェカとファレナが俺が王になることに、とっても喜ばしそうな顔をして拍手を向ける
ああそうだ。今日は、戴冠式の日だ。なぜ忘れていたのだ
あれ程待ち望んだ戴冠式。
俺の論文で世界がなぜ俺が王になっていないのかと国に渇を入れ、それに対し十一年も俺の実力を見せつけられた民衆は、確かにそうだと思い直す。そして国に申請をだされた結果。俺が王になることになった
戴冠式には折角だしアイツらも招待しよう。
本当に浮かれているらしく、人を招待しようなどという浮かれようだ。
「マレウスを招待するのも良いかもなァ」
ダメ元で招待状を出し、さすがに今日の今日で来ないだろうとたかを括っていたら、本当に来た
あんまりにも早い登場なのでクスクス笑ってしまったのはご愛敬だろう
ラギーにも、ジャックにも、マレウスにも、そしてあのヴィルにもおめでとうと祝われた
父上にも、はじめてよくやったと言われた
このために頑張ってきたのだ。
産まれてこのかたずっと忌み嫌われていた俺だが、今じゃ国民にさえ祝われるのだ。
ああ、嗚呼…こんなことってあるか?
「俺こそが餓え、俺こそが乾き、お前から明日を奪うもの」
父上は、俺に何か言葉を残したことがあるか?
「平伏しろ」
俺が王になるのなら、二人は死んでいるのに、なんで生きてるんだ
「キングスロア」
全身の水分が乾き、サラサラと頭から崩れ去っていく。こんなクソみたいな世界砂になってしまえ
そうだ。そういえば、民衆の中に見慣れない格好のやつがいたな
でももういい。もうこの世界を砂にしてしまう。どうってこともない
なんとか1ヶ月いないにまに会いました












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。