相澤先生の合図で入ってきたのは三人の三年生
言い方は雑だがなんかとりあえずエグい強かった
攻撃が当たらないことに加えて動きも速い
まるでトガを相手にしている気分だった
トガを相手にしていたからそういうのは慣れている
それでもあのミリオという奴には敵わなかった
in寮
遠くで突っ立っている轟を隣のソファに座らせた
流石にあの距離じゃ話のクソもないし
落ち込んだ暗い表情で謝罪を
してきた轟だが、お前が謝る必要は微塵もない
悪いのはお前の兄貴と、
その兄貴をお前と重ねて見てしまった俺だ
納得いかない顔をこちらに向けてきた轟
真っ直ぐに俺を見る目は
大きな心配が込められている目だった
俺なりに轟を安心させる言葉を選んだつもりだ
この前、轟と荼毘は似てるって言ったけど
撤回しよう
今のこいつの笑った顔は濁りのない純粋で爽やかな笑みで、
荼毘とはまったくもって似ても似つかない綺麗な笑顔だった
砂神たちが本物のヒーローに一歩近づいた
ように、悪意もまた暗がりの中を進み続けていく
勘が鋭い相澤とあなたの下の名前は
記者に違和感を覚えるのであった
この日は一日中盗撮されてた
授業も食事もありとあらゆる
行動をカメラに収められていた
正直いい気はしたかったが特に害が
あるわけでもなかったため口は出さないでおいた
next day…
徳田はあなたの下の名前の写真を女性記者に見せた
next morning…
昨日の新聞記者があなたの下の名前の写真を出したところ
またそれが大バズりし、
おさまってきた砂神ブームが再び広がった
休日
朝早くから爆豪と轟は仮免試験へ
緑谷はインターン先の許可をもらいに事務所へ
他の者はのんびりと休日を過ごした
皆がインターンについて真剣に話し合っている中、
俺はソファを独り占めしてぼーっと天井を見つめていた
そんなことをやんわーりと
思いながら皆の話に耳を傾けた
相澤先生がやってきた
その報告をして相澤先生は帰っていった
インターンから帰って数日後、
死穢八斎會の治崎廻という男の確保に数十名の
プローヒーローと数人の雄英生徒が参戦していた
そして黒霧の確保にも成功したらしい
しかしそれと同時に俺の職場体験先のスナッチが死亡した
それもヴィラン連合にやられてだ
人命を一番に考えろって
自分が死んでんじゃ意味ねぇだろ
あなたの下の名前のついた深いため息
には少しばかりの悲しみが混ざっていた
in体育館γ
皆いつも通り、必殺技の練習に励んだ
そんな中、俺はインターンでのホークスとの
会話が頭を何度もよぎりなかなか集中出来なかった
俺は舌打ちをして密かに拳を固く握りしめた_______
next…















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!