第35話

Daily📗P29
341
2025/01/14 13:16 更新


ジョディと言うFBIの女性に向けて銃を構える。

  



  そしてこみ上げてくる気持ちを落ち着かせる。


  ぐるぐるぐるぐる、

  頭の中でいろんな思考が飛び交っている。




  
アラック
アラック
   私を殺すべきだろ?
 You should kill me, right? 




アラック
アラック
    組織を壊す為に貴方は私を利用する。
 You use me to destroy
the organisation.


  そうだ、普通ならそうするはず


  FBI、目的の為なら敵を利用する事ぐらい

  朝飯前でしょ?




  なのに貴方は何をしているの、


アラック
アラック
 貴方はそうあるべきだ
You should be like that.



アラック
アラック
    そうあるべきでしょ!    
That's how it should be!




私の瞳から涙があふれる。


あの人はライ兄じゃない………




ジン
    使えるやつだ持っていけ    





アラック
アラック
    分かった。    
アラック
アラック
    お前、名前は?    




ライ
    諸星大だ    



アラック
アラック
    諸星 大!!
Die Morobosi!!









アラック
アラック
    あぁ、違ったわ    
Ah... it's different.


アラック
アラック
    赤井  秀一
Syuuiti Akai.


彼がFBIだと聞いた後、


RAMから彼に関する情報を受け取った。



その書類に書かれていた名前、


私にとっては全く知らない人。



        彼は答えずにこちらを見ているだけ、



何か言ってよ、何か!!

キッっとライ兄を睨み銃口を彼へと向ける。




赤井秀一
    お前におれを殺せるのか?    



アラック
アラック
    どの口が……    



私を殺せなかった貴方がそれを言うの?





皮肉? お前にも殺せないだろうってこと?


勘違いしないで



こっちが殺せないと高を括ってる。


恐らく私が攻撃できないだろうと……






それは貴方でしょ?













「 彼を殺せるの? 」




頭の中で声が響き渡る。





………殺せる。




「 どうして、彼は貴方が大好きな兄なのよ 」




ううん、違う。


あの人は私の兄なんかじゃない。







アラック
アラック
    ( 私のライ兄を奪った…… )    






「 憎い相手? 殺したい相手? 」



「 そうなら、その銃で撃てばいいのに」







それは、まだだ。




私は聞かなければならない、


私のためにもお姉さんのためにも。





        「 それは殺せないも同じじゃない? 」





そうもしれない。


でも、殺せなくとも倒す事はできる。










アラック
アラック
    私は撃てる。    







赤井秀一が目を見開き、そして拳を握り締める。



アラック
アラック
    赤井秀一、
お前は私からライ兄さんを奪った











アラック
アラック
    許せるわけがないでしょ    






赤井を牽制したままベル姉に話しかける。






アラック
アラック
    ベル姉、乗って    


ここらで引き上げるのが1番かも


長引いて応援が来たら私たちが捕まりかねないし





蘭先輩達も怪我をするかもしれない、




ベルモット
  ぅ……、    




ベル姉は起き上がり、身体を抱えたまま



コナンを抱き抱え後部座席へと乗り込み




私に変わって赤井秀一に銃を向ける。








アラック
アラック
    私はお前が嫌いよ、赤井秀一    

そう吐き捨て



運転席へと乗り込み、アクセルを踏んだ。




お兄ちゃんについては私が何とかするしかない。







走り出した車は蘭先輩と哀の横を通り過ぎ


埠頭から遠ざかっていく。




アラック
アラック
    ベル姉、追っ手の車は?    





ベルモット
    大丈夫よ、あの車ガソリンもう無いもの    






アラック
アラック
    あ、そっか
あっちがベル姉の車だったね






あえて口調を崩し、いつもの様に返す



そのまま組織の話から話題を遠ざけたかった。








ベルモット
    貴方のは?    





アラック
アラック
    宇佐美に送ってもらった、車は無い    





ベルモット
    アラックも愛車作ればいいのに    




国道を走りながら割れてしまった窓を見る。




アラック
アラック
    ……どうせ、おしゃかにしちゃうもん    
それに私じゃ買えないしね




そんな事は無い、買おうと思えば

入手当てなんて沢山ある。



でも、大切にできないのなら

買わない方がいいと思うから。




ベルモット
    あら、そう?    
ベルモット
    ある方が気分は上がるものよ    






アラック
アラック
    ふぅ〜ん、    




反対車線を見つめながら通る車に注目する。





黒、白……赤………また黒、そして青





何台か同じ車も通る。






同じ車種だけど色が違ったり、



色は同じでも中は所有者によって変わる。








アラック
アラック
    また考えてみる    






そう返事をするけれど


やっぱり愛車は作ろうとは思えなかった。




アラック
アラック
    ( お気に入りなんて作るものじゃない )    





「 お前に俺を殺せるのか? 」





アラック
アラック
………、


アラック
アラック
    ( 壊した時、同じ車種で
同じ色でもその車が
戻ってくる事は無いんだから )

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