組織の任務を終え
近くのバーで休憩している所だった
ヒヤッと冷たい指が顔に触れる
頬に触れていた手が今度は頭に振れる
優しく撫でながらベル姉さんはもう一度
「ダメよ」とつぶやく
分かってない
分かれるはずがない
それでも、任務に支障を来すのはいけない
だから私は自分に言い聞かせた
「Chu 」と私の額にキスをした
ーーー
パソコンの前に座り
任務前にしていた作業を再開する
そういえば
お兄ちゃんのメガネにつけた盗聴器が壊れた
小五郎さんに来た依頼で京都に行った時に
なんか色々あったらしい、
知り合いが誘拐されて殺人事件が起きてとか何とか
また戻ったらしくて哀に怒られてたのは見た
パソコンの画面に視線を戻す
予想外では無かったけど、イラついてくる
ーーー
試薬品017…覚せい剤のような物だ
ハニートラップの達人とか何とか噂で聞いた
そういう話しをすると兄さんは顔をしかめるけど
今は任務の話をしてる、
私は無垢な学生なんかじゃなくて組織のメンバーだ
へらっと微笑むと
兄さんが近づいてきて私を抱き抱えた
そして「ポイッ」っとベットに投げ飛ばされた
そこまで強くは無いけどポイッとはされた
お互いに仕事モードから切り替わる
兄さんにも心配かけてたっぽい、
あんまり、兄さんの前で弱りたくない
兄さんは辛そうな顔する
そんな顔は見たくないし、させたくないと思うから
私が睡眠薬を飲んでいると
兄さんは帽子とコートを脱ぎコートラックにかけた
兄さんは手で私の目を覆い布団をかけてくれる
大丈夫だ、と言いながら兄さんは私の布団に入る
皆様、あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。