それからはそれぞれの場所で忙しい日々を送っていた。
気づけばあっという間に3ヶ月くらいが過ぎている。
私は今ワールドツアーで海外にいて、
韓国とは少し時差がある国にいる。
ジアハオは、言っていた通り頻繁には連絡して来なかった。
1週間に1回来るくらい。
なんて思う気持ちは、そっと胸の奥にしまい込む。
コンサートが終わったその日、
ホテルに帰ってすぐシャワーをして、
そのままベッドに倒れ込む。
疲労でこのまま寝そうになっていると
突然スマホの通知音が鳴る。
ぼんやりしたまま手に取って、画面を見た。
するとそこには、ジアハオの名前。
一気に眠気が飛ぶ。
迷うことなくすぐ既読をつけて、返信する。
またいつもみたいに挨拶程度で、すぐトーク終わっちゃうかな
なんて思っていたのに
そんなメッセージが来て、心臓が跳ねる。
その言葉に、少し迷った。
でも結局、自分の気持ちに抗えない。
そう送るとすぐ、着信画面になる。
通話ボタンを押して、スマホを耳に当てた。
すると、優しい声が耳の奥に響く。
その声だけでなんだか安心した。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。