第32話

#30
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2025/11/25 10:00 更新











あなた
(はぁ⋯⋯)

あなた
(私がそれとなく逃がした意味⋯⋯!)


あなたの下の名前の通信に入った保科の報告



保科と遭遇しないために8号をそれとなく逃がしたというのに、保科と遭遇してしまっては意味が無い


インカムから聞こえる声を右から左に聞き流し、なにやってんだ、日比野カフカ、と心の中で悪態をついた

あなた
《⋯⋯私も行こうか? そっちの援護》

保科 宗四郎
《いえ、大丈夫です》
保科 宗四郎
《こっちは僕だけで十分なんで、新人の援護の方に入ってください》
保科 宗四郎
《そろそろ新人もバテてくる頃ですし》

あなた
《⋯⋯⋯了》


保科に断られてしまってはもうどうしようもない

大方、保科は一人で8号を討伐するつもりなのだろうが⋯⋯

8号はそう簡単に討伐できるような相手では無い

もし保科が8号を仕留め損ねた場合、あなたの下の名前の責任が問われる可能性もある

余程のことがなければそうはならないだろうが、若干の不安があなたの下の名前の中に残っているのも事実だ



不安が残ったまま、あなたの下の名前は他区域の援護へ向かった
















保科 宗四郎
《報告》


保科 宗四郎
《8号、逃亡────》



















あなた
珍しいね
あなた
保科が逃がすなんて

四ノ宮 キコル
そうなんですか?


四ノ宮 キコル
──って副隊長なんだからそうですよね⋯⋯


隊員たちのインカムに保科の通信が入る



8号逃亡の報告を聞き、四ノ宮たちの援護をしていたあなたの下の名前が呟く

あなた
でもまぁ、今回は複雑な気持ちだけど






四ノ宮 キコル
(───そりゃそうね)
四ノ宮 キコル
(超強力な怪獣は防衛隊に居る)
四ノ宮 キコル
(それを知ってるのに見逃すなんて、隊長として複雑な気持ちのはず)





あなた
さて、余獣のほうも落ち着いてきたみたいだし、ここはキコルちゃんたちに任せるね

四ノ宮 キコル
神桜隊長はどこに行くんですか?

あなた
ん〜?


イタズラを企んでいそうな満面の笑みで、あなたの下の名前は答える










あなた
保科を煽りに行ってくるよ







四ノ宮 キコル
(鬼だ)


四ノ宮 キコル
(一緒に戦ってもらう分には心強いけど部下になると大変なタイプだ、この人は)











一つ言っておこう


あなたの下の名前は隊員とも気軽に接しているため優しく見えるかも知れない



だが本質は保科と同じ────隊長・副隊長クラス


つまり、保科が鬼教官であるのと同じように、あなたの下の名前も中々に性格が悪いのだ











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  これからは、今まで通り更新を再開していきます





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