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第13話

 ♡ 13
2,279
2026/01/25 10:14 更新



あなた
 …………ぁ…れ、… 

   ん…なんだこれ……

   視界が曇っていて、
   焦点が定まらない感覚がする。

   ……私、何してたっけ…?

 hsrb
 気分はどうですか? 
あなた
 …ん……ぁ…ぇ… 

   言葉が発せられない、というか
   呂律が回っていないに
   近いのかもしれない。

 hbc
 あなたちゃんかわええなぁ… 
 顔真っ赤やで、

   顔が真っ赤?なんで?

   はっきりしない意識で
   辺りを見回すと
   テーブルの上に空のグラスが
   散乱している。
 hsrb
 やっぱお酒強いって嘘なんですね 
 …まぁ予想はついてたけど 
 kyng
 2杯でアウトって… 
 よくあんなこと言えたね 
 hbc
 居酒屋でも強いっていうた割には 
 度数弱めのしか飲まへんし、
 おかしいなって思ってたねん

   3人から発せられる言葉も
   いまいち理解できない。

   …星導さんが
   頼んだお酒を飲んだら……こうなった?

 hsrb
 ……あ、変な薬
 盛ったわけじゃないですからね? 
 ただ"ちょっと"
 度が強いお酒を渡しただけです
あなた
 …んん………ぁ……… 

   自分でもびっくりするくらい
   言葉が出てこない。

   まるで
   言葉を知らない赤ちゃんに
   逆戻りしたような気分だった。

 hbc
 ぁー…♡
 喋れへんの?ほんまかわええ♡ 
 hbc
 なぁ、この後どうする?♡
 ウチと一緒にホテル行かへん?♡♡ 

   ……緋八さんも怖い。

   さっきまで優しくて可愛くて
   キラキラしてたはずなのに、
   今では不気味なほど口角を吊り上げて
   私に近づいてきている。

   逃げなきゃ、
   こんなところいちゃだめ。

   暗闇のような底知れない深い恐怖が
   私の心にまとわりついた。

 kyng
 いや、コイツは
 アタシの子にするから…♡ 
 kyng
 ね?あなたいいでしょ? 
 hsrb
 ちょっとちょっと、 
 あなたさんは
 私と一緒に帰るんですよ♡ 
 hsrb
 …私と遊びましょう、
 誰よりも楽しませてあげますから♡♡ 

   ……帰りたい、
   お願いだから帰らせて。

   その一心で
   私は席を立った。

   でも立った瞬間
   頭に鈍い痛みが走って
   足元がふらつく。

あなた
 っ…? 

   足がもつれて、
   緋八さんの方へ倒れそうになる。

   それを見逃さなかった緋八さんが、
   私の腕をぐっと引っ張った。

 hbc
 無理して立たんくてええよ♡
 ウチがちゃーんと
 責任持って介抱してあげるから♡ 
あなた
 ぁ、ぇ…? 

   緋八さんの足の上に乗せられたあと、
   横から腕がにゅっと伸びてきて
   逃すまいと
   がっちりホールドされてしまう。

 hsrb
 …強引なことばっかしてると 
 早々に嫌われますよ? 
 hbc
 あなたちゃんはMやから
 強引にきてくれた方が嬉しいよなぁ? 

   明らかに
   不機嫌オーラを醸し出す星導さんに
   見向きもせず彼女はそう答えた。

   その瞳はただ1人、
   私のことだけを映している。


 kyng
 いやいや、本人の意思が1番でしょ 
 あんたが決めな。
 …アタシたちの中の誰にする?
 hsrb
 ねぇ、私にしときましょうよ
 こう見えてお金持ちなんですよ、 
 あなたさんのほしいもの
 全部買ってあげますから
 hbc
 お金より真実の愛の方が 
 嬉しい決まっとるやん
 な?あなたちゃん♡
 kyng
 アンタのことは
 絶対大切にするよ
 割と本気で違うレベル 


   ………あぁ、
   もうわかんないや。 






   メロい女の子好きだ…



   新作です!何卒!

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