歌い手を初めてまもなく。
俺は歌い手グループを組んでみようと思った。
せっかくだから、個性豊かな仲間がいいなとか、楽しくやりたいなとか、そんなことをただ考えていた。
それでなんとなく、一緒に活動をしたい人を誘ってみた。
そんな時、ifって人に出会った。
初めて歌を聴いた時からこの人だ、そう思った。
そうDMで送った。
そうしたら、
そう帰ってきた。
そこでまろに初めて会った。
そんな感じで「イレギュラー」な仲間と出会った。
でも、中には乗り気じゃない人もいた。
そりゃあそうだ。いきなり、こんなことを言われたらこうなるに決まってる。
でも俺は歌いたい。この6人で。
そしていつしか夢を見ていた。
この6人で、武道館に立ちたい。
気づけば、そう思っていた。
でも、
一致団結、なんてことはなく、ぶつかり合う日もあって。
でも、でも…!
祈りは希望に変わって
願いは現実になって。
6つの賽の目の行方は__。
ここから始まった、約束の物語。
この物語は、いつまでも続く。
そう信じてる。いや、信じる。
何があっても…絶対に…!
俺たちを信じてくれたリスナーのみんな、俺を信じてくれたメンバーに、ありがとうを返せるくらい、頑張ってみせるから。
そして僕らは____。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!