― 青side ―
黄くんとは、あれから三日くらいあっていない。
どうして休んでいるのかは、かいちょーも赤くんも知らないらしい。
黄くんが入ってきて、まっすぐかいちょーの前に歩み寄った。
出ていこうとする黄くん。
俺はあわてて呼び止めた。
俺とは目を合わせず、立ち去っていく黄くん。
その後姿を呆然とながめる。
変だ。
前とそんなに変わらない、俺への対応。
見慣れたはずの作り笑い、一歩引いた態度をされただけなのに、どうしてこんなに胸が痛いんだ。
知らないうちに、期待してた。
野原で、心を開いてもらえたと思ったのは、俺の勘違いだったのか。
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それからも、黄くんの態度は変わらなかった。
決して俺と目を合わせない、用事があるとき以外は避けている、部屋に俺がいると出て行ってしまう。
…自業自得だ。
あんなに嫌っていたのは俺の方だ。
いまさら仲よくしようだなんて、やってることは赤に告白したモブ1と同じだ。
そうおもうと、モブ1を押し倒してささやいていた黄くんのセリフが思い出されて、また気が暗くなる。
そうだ、虫がよすぎる、よな。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。