冬休み。もう冬ですね♪そうクリスマス♪みんな、この曲知ってる?私、最近知ったの。冬休みは、あの子に会えなくて、なんか寂しくなって会いたくなっちゃった。だから、私
壱星くんに、プレゼントするよ!
壱星くんの家は、10月たとくんが教えてくれたから覚えていた。私、意外と記憶力いいから。
たとくんに教えてもらったときのアノ家と
目の前の家が重なる。絶対ここなはず。
玄関の前まで来て、チャイムを押そうとする手が止まる。お母さんが出てきても、壱星くんご出てきても言うセリフは頭の中にあるのに
なかなか押すことができない
そして、私はインターホンに指を近づけ、まだ小さい人差し指でボタンを押した。ボタンがへこんでいく感覚がする。
音もなって、飼っている犬の鳴き声も聞こえる。
足音がした。
ガチャッ
ドアの音が鳴って、、、
ガチャッ
もう少し、キミと話したかったけど、ドアが閉まってしまった。宿題やったの?とか、ほおちゃん達には言わないでとか、言いたかったけど
でも、過ぎてしまったことは戻らない
後悔と喜びで胸がいっぱいな気持ちで、私は自転車をこいで、時間つぶしに少し散歩をした。
そんな独り言をつぶやきながら自転車で走る。
あー、壱星くん、このこと話しちゃうだろうな〜
ほおちゃんに聞かれるだろうな〜
さっきの壱星くんとの会話、顔、声が頭から離れない。
主)今回は短くてごめん〜!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。