第339話

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2025/04/08 12:00 更新
2ヶ月後。


新婚旅行から帰国して2日後には2人とも仕事でまた忙しい日々を送っていた。


それに…


私は海外のいくつものファッションショーに呼ばれて、今日2ヶ月ぶりに帰国した所だ。


まさかハワイから帰ってきて1週間もしない間に2ヶ月間も海外に飛ばされるとはね…


こちとら新婚だっつーの!!


ウィルと菊池さんとステちゃんの必死のお願いで断れなかったのよね…


それに、日本で結婚式がニュースにもなったホットな私がファッションショーに招待されたってだけで話題になり、チケットも余す事無く完売。


倍率も凄かったんだとか…


まぁ、そんな多忙な日々も一旦は落ち着けそうだ。


家に着いてソファーに溶け込むかの様に倒れ込んだ。




『ただいま〜…我が家…』




やまとはまだ帰っていないようだ。


ご飯を作って〜洗濯物をして〜


とやらなきゃいけない事が沢山あるのに、身体が重く感じて動けないでいた。


最近めちゃくちゃ疲れやすいんだよね〜…


そうしている間にそのままウトウトしてしまい、睡魔に勝てずにソファーで眠ってしまった。




「……ーぃ……」




誰かの声が聞こえる……ん……?待って……私……帰って来て……ご飯作らなきゃって思いながら…ソファーで横になってて…………




『…っは!!寝てた!?今何時!?』




ガバッと起き上がって時計を見ようとしたら、目の前に驚いた顔をしたやまとが居た。




『あれ…まだ…夢…?』


やま「ははっ!wおはよ!」


『えっ!?現実!?』


やま「現実w信じられないなら触ってみる?w」


『……………あっ!!ご飯!!作ってない!!ごめん!!今すぐに作るからッ!!💦』


やま「待て待て待て!!2ヶ月ぶりに会った夫を目の前にしてご飯の心配しないでw他に言う事は?w」


『あ……ただいま…』


やま「おかえりw…それから?」


『っ…会いたかった!!』


やま「俺もw」




両手を広げた私をぎゅーっと抱きしめてくれるやまと。


その温もりとやまとの匂いに安心する。




『あ〜…やまとの匂いだぁ〜…』


やま「変態w」


『違うもん!!安心するんだぁ〜』


やま「そっか!俺もあなたの匂い大好きw」


『ねぇ…ご飯どうしよ…』


やま「それより…先にあなたをいただきたいのですが?」


『えっ!?でもまだお風呂入ってない…』


やま「無理!待てない」


『あ…!ちょっと…!!』




やまとが私をお姫様抱っこして寝室へと連れて来た。


ベッドに優しく降ろされながらキスをされる。


やまとの手が頭から顔、お腹周りに触れていき、服の裾から手を中に滑り込ませようとした。


その時だった。




『うっ…っ…ちょ……っ…ちょっと待って…』


やま「やだ…待てないって言ったろ?」


『ちがっ…そうじゃ…なくって……ウッ!!』




急な吐き気に襲われて、私に覆い被さるやまとを突き飛ばしてトイレに走った。


何とも言えない辛さの残る吐き気に、数十分トイレから出る事ができなかった。


少し落ち着いて来てリビングに行くと、見るからに落ち込みながら心配そうにこちらを見るやまとがソファーに腰掛けていた。




やま「大丈夫…?具合悪い?」


『ごめんね…なんか急に吐き気がして…』


やま「いや……俺が嫌になった…?」


『まさか!!』




やまとが用意してくれた水をもらって口に含む。




やま「………妊娠……?」


『ブフーッ!!はいっ!?』




私は盛大に水を吹き出した。


だって急にあんな事言うんだもん!!


私が吹き出した水を拭きながら、やまとが質問をしてくる。




やま「今日ずっと体調悪かったの?」


『ううん…急にきた…』


やま「じゃぁ…最近疲れやすいと思った事は?」


『……ある…』


やま「女の子の日は?」


『…………………』


やま「………?……あなた…?」


『新婚旅行前から……来てない…』


やま「って事は…」


やま「『まさかっ!!』」




もっとちゃんと確信を得る為に、詳しく調べてみた。


調べれば調べる程濃厚になっていく妊娠疑惑…


まだ予定していなかった事ではあるが、お腹に赤ちゃんが居るなら嬉しい事だ。


居ても立っても居られず、すぐにやまととドラッグストアに行って妊娠検査薬を買った。


帰宅して、説明書を2人で読む。


早く知りたい…でもドキドキしてなかなかトイレに行く事ができなかった。




やま「あなた…」


『うん……い…行って来るね…』




意を決して、私は検査薬を持ってトイレに行った。


トイレに入ってもなかなかすぐに検査をする事ができず、何度も深呼吸をした。


そして、説明書に書いていた通りに検査を行う。


数分待って、検査薬を手にリビングに戻った。




やま「どうだった!?」


『まだ…見てない…』


やま「じゃぁ…一緒に見よう…」




ソファーに並んで座り、やまとが私の肩を抱き寄せる。


そして、2人で検査結果を確認した。

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