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第4話

到着までの潔白
10
2021/08/02 06:30
午後3時58分24秒。
到着までに8時間。

どうやら俺は寝ていたらしい。

「起きろ新兵、まさか酔ってないだろうな、酔ってたとしてもここでは吐くなよ?」

わかってるよ、と俺はそう答えた。
辺りを見渡すと、ここはどうやらアフリカのようだ。

「今アフリカでは約300万人が海で窒息死している、死体はほぼ目を瞑っていたそうだ」
「今日、このCP-301を使って、彼らの夢に入り、真相を見つける」
「いいか、夢で死んだら現実でも死ぬ、ちゃんと理解しろ、いいな?」

全員が一斉に返事をした。
しばらく眠っていたせいで返事ができなかった。

「第2番隊のヘリが誰かから狙われています!!」

それは急な無線だった。
俺は焦り、建物の中などを見た。
そこには1962年に作られた、今は無いはずの、追跡型ロケットランチャーがあったのだ。
俺は思わず、兵士。

「7時の方向、追跡型ロケットランチャーで狙われています!!」

周りは俺の発言に驚き、7時の方向を見た。

その時はもう既に遅かった。

弾がヘリコプターに直撃し、ヘリコプターは地面に落ちた。
衝撃で俺は頭をぶつけ、大量に血を流し、気絶していた。

午後4時12分3秒。

「さっさと起きろ新兵!!」

俺はその声でうっすらと目を開けた。
酷い光景だった、火がそこら中にあり、煙が上がっていた。
銃弾などが飛び交い、仲間の死体、敵の死体も何体かあった。
俺は重い身体をなんとか起き上がらせようとしたが、頭が痛く、無理だった。

「早く起き上がれ新兵!!死んだら後戻り出来ないぞ!!」

そう言われ、俺は必死に起き上がろうとした。
何とか起き上がり、銃を構えた。
敵は仲間の人数でギリ倒せるという数だった。

「くそ....CP-301を飲め、今すぐに飲むんだ!!」

俺は直ぐに防弾ベストのポケットからCP-301を取り出し、口に含んだ。
飲み込み、数秒後に俺は気絶していた。

午後4時15分36秒。
ついに他人の夢に侵入するするのだ、

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