第43話

forty two
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2025/08/05 11:00 更新
焼肉屋の前

壱馬さんとあなたさんを見送ったあと、

しばらく沈黙が続いた....


竜太
……なあ、さっきの壱馬さん、ちょっと怖くなかった?

竜太がぼそっと言うと、

すぐ隣にいた力也が首をぶんぶん縦に振る

力也
マジでそれな!? あの“笑顔の圧”……
あれ絶対怒ってたって……!
未来
うん。あのトーン、逆に一番ヤバいやつ

と未来が真顔で頷く
流星
てか、あなたさんのことになると壱馬さん、別人だよね

流星が苦笑気味に言うと

利樹
普段あんな柔らかいのに、あなたさん絡むと"俺の女やから"感すごいよね

と利樹が感心したように頷いた。
嘉将
でも、ちょっと羨ましくね?
将宏
あなたさんめっちゃ幸せそうだったもんね
未来
てかさ、あなたさんさ、壱馬さんの前だと完全に“女の子”って感じになるのヤバくね?
力也
わかる。俺らの前だとフツーに姉御肌みたいなのに、壱馬さんのとこ戻ったらふわふわしてるんだもん
竜太
まあでも、壱馬さんが迎えに来るって聞いた時点で、ちょっと空気ピリッとはしてたよな
流星
そりゃそうでしょw壱馬さんの溺愛具合は有名じゃん?
未来
てか俺、あのあと人生で一番丁寧にお辞儀したわ
将宏
未来さんのお辞儀の姿勢、ほぼ90°でしたからねw


全員が思い出し笑いをしながら歩いていると、

ふと竜太が口を開いた
竜太
……でもさ。ああやって“絶対手ぇ出すなよ”って牽制できるのって、逆にカッコいいよな
嘉将
それな。好きな人ちゃんと守ってる感じ。男としてホント尊敬する
利樹
いやでもあれは…愛重そうですよ?w
力也
いいじゃん。重く愛されたいよな〜俺も〜
流星
お前はまず彼女作るところから始めろ
力也
うるせーわw

夜風の中、

わいわいと盛り上がる後輩たちの声が、

交差点に消えていった。

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