一緒に住むにあたり【ふたりのルールを決めよう】って事にした。ジェシーはそんなの必要ないって言うけれど、やっぱり最低限の事はちゃんとしといた方がいいって思うんだよね。
引っ越し蕎麦も食べ終わって少しゆっくりしたところで話し始める。
こち「ねぇ、ジェシー」
ジシ「ん? なぁに?」
こち「ルールの事なんだけど。」
ジシ「えーーそれ要らないって言ってるじゃん!」
こち「ん、、、でも、一応?」
こち「ご飯食べるときは一緒に食べる?とか?」
ジシ「!!一緒がいい!!絶対一緒!!」
こち「あははッ」
ジシ「そーゆールールなら決めてもいいよ!」
こち「お前ちゃっかりしてんなぁ 笑笑」
ジシ「AHAHAHAHA~♪」
ジェシーがノッてきた所でちょっとづつ決めていくとする。
☆冷蔵庫の中にあるものは自由に食べていい。
(でも、名前の書いてあるものは食べちゃダメ!)
☆ふたりとも家に居るときは一緒にご飯を食べる。
☆部屋に自分の物を出しっぱなしにしない。
☆ケンカをしたら先にちょっかい出した方が謝る。でも、その限りではない。
こち「あとは~お風呂の順番とか?」
ジシ「順番? そんなの決めるくらいだったら一緒に入ってもいいんだけど~」
こち「へ!?」
ジェシーが急に思いがけない事を言うからすっとんきょうな声が出た。
ジシ「あッごめんごめん!ウソ!冗談!気にしないで!!」
こち「あ、、、うん。」
結局、お風呂は入る時にお互い今から入るよ~って確認する事にした。
とりあえずこんな感じ? あまりルールだらけじゃ嫌気が差しちゃうと困るしね。
一息ついたところでジェシーはお風呂へ。
俺は片付け途中の物を整理する。
片付けをしながらジェシーの部屋の一角に自分の物がキレイに並んで置かれていくのを見て、ついに同居生活が始まるんだなぁ、、、って思ってなんかドキドキしてきた。
一緒に住むようになったら足踏みしているこの微妙な関係も進展しちゃうのかな……。
いや、進展して欲しい、、、のか?
なんか色々想像しちゃって恥ずかしくなってきた!
恥ずかしくてもじもじしていると、【バタン】って音がしてジェシーがお風呂から上がったのがわかった。
多分、今、俺の顔はとても真っ赤でそんなのジェシーに見られたくない。だから急いでソファに移動して狸寝入りを決め込む。
パタパタと足音をさせながら部屋に入ってきたジェシーは横になる俺の元に寄ってくる。
ジシ「おーい、こーちぃー?」
こち「・・・・・・」
ジシ「お風呂あいたよ~」
こち「・・・・・・」
ジシ「おーい」
こち「・・・・・・」
ジシ「あれ、、、完全に寝ちゃったのかな。今日は忙しかったもんね。疲れちゃったか。」
ジェシーは一旦離れると毛布を持ってきて、そっと掛けてくれながら『こーち、おやすみ』って言ってこめかみ辺りにキスを降らせてきた。
もう心臓がドキドキし過ぎてジェシーに聞こえちゃいそうだよーーー!
ドキドキ静まって!
毛布をギュッと握って目をつむっている間に本当に寝落ちしちゃって、目が覚めたら朝だった。眠い目をこすって起きるとジェシーの姿はなくて机の上に書き置きが残されていた。
【朝から講義があるので大学に行くね。おかずが冷蔵庫に入っているから食べて♪あと、シャワー使うならエンリョせずにどうぞ。自分の家だと思っていいんだよーじゃあね、いってきまーーーす!!】
なんだよぉぉ、、、優しすぎかよ。
シャワーを浴びて目を覚まそうと浴室へ。初めて入る他人の家のお風呂はなんだか慣れなくてソワソワしちゃう。
お湯を浴びた後に自分用に買ってきたシャンプーとかを部屋に置いてきちゃった事に気が付いたから、ジェシーがいつも使っている物を借りて済ませちゃお。
サッと洗ってお風呂から出て、ジェシーが作り置きしてくれたご飯を食べよう。
ぼんやりテレビを見ながらご飯を口に運ぶけれど、頭の中で考える事はジェシーの事ばかりだった。
はぁ、、、ジェシーへの好きがどんどんどんどん大きくなっていく、、、。
→続く。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!