あなたside
私は平野くんの声を無視して、
『幸』へ向かった。
『幸』
ガラガラ
そう叫んだが、応答がない。
あの人と話したい。
話して…助けたい。
そう思いながら、奥の部屋に行く。
そう叫ぶと、ある姿が見えた。
和室に店主さんがいて、
正座で座布団に座っていた。
その目の前にあるのは。
満面の笑顔の由紀恵さんの遺影が捧げてある、
仏壇があった。
店主さんは仏壇に顔を向けたまま、
私の名前を呼んだ。
娘って…お姉ちゃんのこと?
”──大切な子供なんだ。”
店主さん…いや、お父さんはそう笑いながら言った。
初めて知った。
私の実の父は、今のギリの父親だろう。
でもこの人は変わらず父親で居続けてくれようしてた。
この人は、私のことを愛してくれていたんだって。
その時代、まだ多様性なんて言葉はない。
だからこそ、辛かったんだろう。
だけど、はっきりとわかった。
私は間違いなく、家族全員に、
愛されていたんだってことを。
次行くところは、美桜のところ。
スマホを見ると、13時30分。
何とかして、みんなを助けないと、
私たちの人生に、未来はない。
𝐍𝐞𝐱𝐭➸
♡.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.♡
はい!今回はここまで!
お久しぶりの店主さんですね。
最近目の調子が良くないので、
もしかすると、お休みするかもです💦
今回もお会いできて嬉しいです!
それではまた次回👋☺️












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!