第13話

事件発生!?
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2025/10/11 11:20 更新


放課後の教室は、昼間の喧騒が嘘のように静かだった


窓の外には夕陽が射し込み、紙の白さに柔らかな橙色を映している。私は机に積まれた書類を前に、黙々と作業をしていた。


慣れない事務仕事に肩は重く、頭も少しぼんやりしていたけれど、やり切らなければという思いが手を止めさせなかった。

尾浜勘右衛門
お、やっぱりいた


不意に声がして顔を上げると、教室の入口に尾浜勘右衛門、その後ろに兵助、三郎、雷蔵、八左ヱ門の姿が並んでいた


私は思わず目を瞬いた。
まさか五人そろって来るなんて。

尾浜勘右衛門
何してんの?

勘右衛門が笑顔で覗き込む
あなた
少し委員会の書類をね…


私は笑って返した。
__正直言って、最近先輩が私に仕事を全て押付けている気がする。勘違いかもしれないけどね、だけど、最近は家にまで仕事を持って帰って、夜遅くまでしてるの!
さすがにおかしくない?


おかげでクマまでできちゃってさ、コンシーラーで隠してはみたんだけど、せっかくならビジュ良い時に会いたいじゃん?


心の中で不満を吐きながら、表情管理を徹底する


すると、
竹谷八左ヱ門
手伝おうか?

と八左ヱ門が気軽に言う

鉢屋三郎
そうだな、俺たちも手が空いてるし

と三郎も続ける


その優しさが嬉しかったけれど、私はすぐに首を横に
振った


__健気アピールチャーンス!!

あなた
おはまくん達は忙しいでしょ? 私はひまだからしてるんだよ、ふふ。だから大丈夫


できるだけ軽い調子で笑った。
だけど、彼らの視線が一瞬だけ揺らいだのを感じる。


兵助が私の顔をまじまじと見つめ、静かに目を細めた


……クマ。隠しきれていなかったらしい


ちょっと恥ずかしくなって目を伏せた



私は手を止めて書類をまとめた


鞄に詰め込み、ぱんと閉じる

__ここはこの場を立ち去るのが適策


あなた
残りは家でやるよ。声掛けてくれて嬉し
かった。ありがとう

そう言って、口角を上げたけど、最近寝不足なせいか、ぎこちない笑顔だったらしい。

彼らが心配そうな顔をしていてそう思った。



なんとなく、気まづくなって

わたしは「じゃあ、」と言って逃げるように立ち去った


彼らはそれ以上何も言わず、
ただ黙って私を見送ってくれた


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


翌日。


授業が終わり、廊下を歩いていたときだった。

先輩とすれ違った。


日常的に仕事を任せてくれる2年生の先輩

私は慌てて手に抱えていた書類を差し出した

あなた
これ、お願いします!
‌ ‌ ‌ ‌ ‌ 
ありがとう、助かるよ

二年生の先輩はそう言って小走りに去っていった
あなた
(なんか挙動不審…?)

とも思ったがわたしはそれ以上気にしなかった


__その場に、実は五人がいたことを、その時の私は知らなかった


彼らは偶然同じ廊下にいて、先輩の行動を目にした
らしい。そして疑念を抱いた。



後から聞いた話によれば、その二年生の先輩は書類を抱えて会議室へ向かい、そこで「自分が全部やりました」と平然と報告していたのだという


私が何日もかけて処理してきた雑務を、まるで自分の功績のように

それを黙って見過ごせるような五人ではなかった。




彼らはすぐに動いた


雷蔵の冷静な言葉、


三郎の鋭い問いかけ、


八左ヱ門の真っ直ぐな視線。


兵助の理路整然とした追及。


そして勘右衛門の明るさの裏に潜む鋭さ__。




それらが合わさり、先輩の虚勢はあっという間に崩れたらしい。



「お前がやったって? 昨日、俺たち見てたけどな」
「運んでたのはあなたの名字さんだろう」



追い詰められた先輩は言葉を失い、やがて周囲に真実が知れ渡った


__その場面を、私は目撃していない。ただ後から耳にしただけ。


けれど、胸の奥がじんと熱くなった。


彼らの攻略が進んでると実感できたのはもちろん、私のために動いてくれたことが素直に嬉しかった。


__これからもっともっと頑張ろう、


そう前向きな気持ちになれた出来事だった。




スクロールお疲れ様です!
読んで下さりありがとうございました!!


お気づきですか?勘右衛門達がタメ口になってるの!!

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