彰人くんとなかよくなってから歌の練習にたびに着いて行ったシブヤ公園
私はそこには一時避難した。
公園のど真ん中で1人声を殺して泣いている
はたから見たらただのおかしい人だ
今考えれば、彰人くんと私が仲良くしていいものではなかったのかもしれない
彰人くんの夢はあの夜を超えること。たったそれだけ。
好意で甘えてついて行った、私がダメだったのかもしれない
ただ、隣にいたかったんだ
変わらず大粒の涙を流しながら泣いていると、後ろから足音が聞こえた
彰人くんが来た。一瞬絶望した。一瞬だけ。
きゅうに、いわゆるバックハグをされたのだ。
もう言ってしまおう。どうせダメなのなら、想いだけでもと
きっと私の顔はりんごよりも赤いだろう
好きな人から好きと言われることが
舞い上がってしまいそうなほど嬉しいのだから













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。