sn side
あれから、俺はみんなに世話を焼かれるようになった。
…とまぁこんな感じ。
過保護になったというかなんというか。
何をするにも着いてきて、俺が俺がと動く。
それで、俺なんかにそんなんして意味あるのかな、って
やっぱりまだそんなこと考えちゃう。
だけどその度に
きょもが座ってるソファーへ向かえば、
こうやって抱き締めてくれる。
前までは怖かった。どうせ、また、って。
何回も傷付くくらいなら、いっそのこと人の優しさを
忘れてしまえば良いって。
だけどそれを目の前で忙しく、俺のために
動いてくれてる5人は許してくれなかった。
ある日北斗から聞いた「エゴ」という言葉に
今でも救われている。
いいんだよ、それで。
俺だってエゴでこうなったようなもんだし。
目には目を。エゴにはエゴを。なんてね。
樹に話しかけられてるきょもには
きっと聞こえないと思った。
だけど、抱き締める腕の強さが変わって伝わった。
俺はスマホを取り出して、SNSを消した。
こんなの無くても生きていける。
きっとあのカッターももう要らない。
帰ったら捨てよう。
…ほんとに出来るかな。
そう考えてしまうくらいにはまだ勇気が出ない。
随分と臆病になったみたいだ。
さっきまで各々動いてたのに、俺の一声でそれが
止まるのが嬉しい。
俺を必要とする人は、こんな近くに居るんだって。
「え?」とガチトーンで困惑してる北斗。
いつもの俺らだね。
たった5文字じゃ伝えらんないなぁ、この感謝は。
ふと頭が撫でられる感覚がして目線を上げる。
変われるかな。
変われるよな、6人なら。
end
自傷行為ありだったのに、あんまり作品に
落とし込めませんでした… すみません …😭
まだまだ精進いたします!
リクエスト募集中です!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。