第33話

30話 フォンセイレン王国王太子殿下I
29
2025/11/22 21:00 更新
_朝夜@あさや_ _鈴@すず_
朝夜あさや すず
王太子殿下……王族ってこと!?
リュミスィエル・ネプレーネ
リュミスィエル・ネプレーネ
そうだよ、王族
リュミスィエル・ネプレーネ
リュミスィエル・ネプレーネ
まぁ、ゲニウスって名前は王太子殿下のときの名前で、真名はリュミスィエル・ネプレーネなんだけどね
リュミスィエル・ネプレーネ
リュミスィエル・ネプレーネ
じゃあ。少し昔のお話をしようか
1020年前  フォンセイレン王国に1人の子供が生まれた

3人目の息子だった
父親ゆずりの金色の髪色、そして勝利を意味する青の瞳、母親によく似た端正な顔立ちを持ち生まれた
両親は、その子共に愛をこめ
リュミスィエルと名付けた

フォンセイレン王国は昔から”レイ”というエネルギーを使って生活している国だ
”レイ”の飛行船、”レイ”を使う奇召術などなど
生活に幅広く使われてきた
だが”レイ”は自然には生成されない
”レイ”が生成される方法は主に2つ

1つは、自然災害
地震、隕石、津波などの災害によって自然が普段よりも活発になることで生成される

もう1つは、スピロスと呼ばれる生命体
スピロスは、人が呼吸し二酸化炭素を排出するように”レイ”を排出する

フォンセイレン王国はスピロスを使って”レイ”を安的に受け取っていた

そのスピロスの名は、ラルクラ
”根源”のスピロスである

ラルクラは、フォンセイレン王国の城の最上階で国を見守っていた
ときどき、城を出て城下町を駆け回っていたりもした。平民も貴族も微笑みながらそして声をかけながらラルクラを受け入れ共にすごしてきた

リュミスィエルが初めてラルクラと出会ったのは、6歳の時だった
満月が輝く夜、リュミスィエルの寝室にそれは現れた
コツコツと何かが歩くような音でリュミスィエルは目を覚ました
上半身を起こすと、ベットのそばにラルクラがいた
突然の出来ごとに驚きはしたが恐怖はなかった
目を見開き、神々しいラルクラの姿を目に焼き付けた
その間にラルクラは口を開いた

「こんばんは、第3皇子
我が名はラルクラ、この国を守る”根源”のスピロスである」

低い声だ、だが聞き取りやすく心地よい
リュミスィエルはその声に聞き入ってしまっていた

「お前の名は?」

名を問われた、震える声で自身の名を伝えた

「リ…リュミスィエルと……申します…ラルクラ様」

そう伝えると、ラルクラは目を細めリュミスィエルを見つめる。そして小声で「リュミスィエル…リュミスィエル…」と何度も名を反復した

「良い名だ。大事にするが良い」

「あ、ありがとうございます!!」

ラルクラは、その返答を聞きコツコツと足音を響かせ窓を超え去っていった
リュミスィエルが慌ててベットから飛び降り窓へと駆け寄ったときにはラルクラの姿はなく満月が輝く夜だけがあった

プリ小説オーディオドラマ