リュミスィエルは早速、両親に昨晩の出来事を伝えた。話せば話す度両親の顔はどんどん喜びに包まれていった
「そうか、リュミス。お主はこの国の王に選ばれたのだ」
「王……ですか?」
「あぁ、フォンセイレン王国は他の国と違いスピロスであるラルクラ様が居る。王の決定権ラルクラ様にあるのだ。王族がラルクラ様に出会うのは10歳と決められている。だが、ラルクラ様自らが逢いに来たとなれば、ラルクラ様がお主を認めた。誇りに思うのだぞ、リュミスィエル」
”王”というのはまだ分からなかった、でもラルクラ様に認められたということは嬉しかった。
リュミスィエルが王に選ばれたと言う話は瞬く間に広まった
それは、兄弟達にも………
コンコン
王に選ばれたという話が出回って数日
誰かが部屋にやってきた
リュミスィエルは「どうぞ」っと声をかけるとその人物は入ってくる
白銀の色の髪に水色の目をもつ、爽やか系のイケメン
フォンセイレン王国第1王子
リュミーヌ・ネプレーネ
現在16歳である
「聞いたぞ、ラルクラ様に選ばれたんだってな。おめでとう」
爽やかなほどの笑顔、だがリュミスィエルにはそれが怖かった。この出来事が無ければ王になるのは、第1王子、リュミーヌのはずだった。だがそれは覆った。第1王子に恨まれるのは仕方がない
「おめでとう。お前が王になるなら安心だ。俺は王になる気なんかこれっぽちも無いし、リュミデラも不適切だ。お前がなる方がこの国を寄り良い方向へ導けるだろう」
「……恨んでは、居ないのですか?」
絞り出すような声で問う、リュミーヌ兄様はポカンとした顔をして僕を見つめた
そして、アハハッと笑い始めた
「恨むわけないだろう?俺は王になりたくないからな。逆に感謝している。俺はお前を応援している、困ったことがあれば俺に言うが良い、必ず助けになってやる」
頑張れよ、未来の王様、、そう言い遺しリュミーヌは去っていった
リュミスィエルは驚き、それと同時に喜んだ
”完全無欠”と言われる兄に認められたのだから
手の中の本をギュッと握りしめ余韻に浸る
リュミスィエルの中に、必ずこの国を良くするという思いが生まれてきていた
リュミーヌが訪れた次の日
次は、長女、リュミレナ・ネプレーネが訪れた
現在13歳である
金色の髪に金色の目をもつ美少女
ふわふわと長い髪は、彼女の自慢だ
彼女は既に婚約者が居て王城からでているはずなのだが。リュミスィエルは困惑した。
「ごきげんよう。リュミスィエル。聞いたわよ、ラルクラ様に選ばれたのよね?おめでとう。心から祝福するわ。貴方ならきっと良い王になる」
彼女の口から紡がれたのは称賛の言葉だった
兄に続いて姉からも、王になることを認められたのだ
「ありがとうございます!」
「王になるのは大変よ、それでも大丈夫かしら?簡単に辞めれないのよ」
忠告の言葉だ、一国の王になるのは決して簡単ではない、カリスマ、強さ、知能など全てにおいて強者ではないといけないのだ
「…まだ貴方には悩む時間があるわ。長い年月を経て考えなさい。」
笑みを浮かべリュミスィエルの頭を撫でる
手を振って去っていった
この日からリュミスィエルは更に頑張るようになった
勉学も運動も、精一杯頑張った
時は経ち、リュミスィエルは10歳になった
フォンセイレン王国の王族は10歳になれば
”スピロスの儀式”というものを行う
スピロスに会うための儀式だ
スピロスと会うための条件は、たった一つ
山へ1週間もぐり8大精霊と契約を結ぶこと。
そこで初めてラルクラ様に認められる権利を得るの度だ
既に10歳を超えた
長男 リュミーヌ
長女 リュミレナ
次男 リュミアン
次女 リュミアナ
の4名は、この儀式を終えている
リュミーヌは、火の精霊、土の精霊、光の精霊の3体
リュミレナは、水の精霊、光の精霊の2体
リュミアンは、闇の精霊の1体
リュミアナは、土の精霊の1体
普通は、リュミアンやリュミアナのように1体。
リュミーヌとリュミレナが凄すぎるのだ
儀式を終えた暁には王族としての名が与えられ、王位継承権を得る
ついに儀式は始まる












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。