ただの嫉妬をしたテヒョアが可愛い反撃をしているだけだと思ってた。
度々、そういうことはあったけれど飲み潰れたり、野郎と2人で飲みに行ったりするのは初めてだったからおかしいなとも考えたけど、、
今回のプロジェクトは相手会社的に女性と関わることが多いし、夜も遅くなるし、まぁ仕方ないで終わらせちゃっていた。
だから、今夜どんなお仕置きをしようか逆に楽しみな部分もあったのに。その前戯の一環として、テヒョアのモノを触って煽り、家に帰ったときには縋りつかせようとか…
ジュン「でもさ、普通そんな小さいことで浮気とか疑うもんなのかな」
トイレに行ったテヒョアと同時に、俺も自分のチームに戻って帰ることを伝えようと思った瞬間、野郎が解き放った一言。
jk「うわき…?」
ジュン「本人が言うにはな?嫉妬じゃなくて浮気の次元だよ!って。まぁ酔ってるから盛っているだけか」
胸が苦しくなった。
こんなに愛してるのに、、あんだけ毎朝毎晩、体で愛を注ぎ込んで、毎日毎時間毎分毎秒愛を伝えてたはずなのに。
全然伝わっていなかった。疑われてしまうほど俺の愛は軽くみられていた。
なんで?っていう疑問と、自分に対しても腹がたった。
よくテヒョアに聞いていたなって。
今の誰?何してたの?どんな話?浮気?って…
ジュン「彼女さん知ってるならちょっと言っておいてよ。構ってあげてってㅎㅎ」
jk「……ははっ、、そうですね」
構ってあげれていない?
愛しているし、愛されているのにどうしたら良かった?
jk「ちょっと、そろそろあっち戻りますね。怒られそうㅎ」
ジュン「あーおけおけ。ついでにテヒョアの様子も見ておいてよ。ぶっ倒れているかもㅎㅎ」
jk「はい…」
もちろん。言われなくてもトイレに行くつもり。
テヒョアに連絡を入れて、本当にその個室にいるか通知音で確認したあと、その場にいるとすぐに出てきた。
話したいことがありすぎて、再び個室に押し込む。
テヒョアを見ると、やっぱり愛を抑えきれない。
その目も鼻も口も全部愛おしい。
テヒョアの全部を俺のものにしたい。
こんな、こんなに好きなのに、なんで、分かってくれてないの?
考えても考えても分からなすぎて、何もしたくなくなった。
離れることを選んだ。
本当は一緒に帰りたかったけど、あんな野郎にテヒョアを介抱させるなんて嫌だけど、でも、気持ちを整理するためにはそうするしかない。
_________________________
家に着いた俺は、お風呂に一人で入り、すぐ布団の中に入った。
なにをするにも横にテヒョアがいないことが耐えられない。
布団の中は物凄く冷たかった。
キングサイズのベッド。この広いベッドで端に身を寄せ、テヒョアが寝る方に背を向けた。
目を瞑っても、テヒョアが浮かんできて全然寝付けない。
少しでも愛してるって伝えたくなった。
ガチャ
少しするとテヒョアが帰ってきた音がした。
何も声が聞こえないということは、ちゃんと一人で帰ってきたのかな。
テヒョアが寝室のドアを開けた瞬間、すぐに目を閉じ寝たふりをした。おそらく、カバンやらジャケットやらを床に投げ落としてこっちに向かってきている。
そして、すぐにテヒョアの気配が俺の目の前まで来た。
th「……じょんぐが」
その声でわかる。
俺を求めてるって、、応えてあげたいけど、今の俺にその資格はない。だって愛をきちんと伝えられてなかったし、テヒョアの愛を疑ってたから、今更気づいた俺に…そんなこと…
テヒョアは、着替えずにスーツのまま布団の中に潜り込んできた。
しかも、俺が背を向けていた方じゃない。
こんな広いベッドなのに俺の向かい側に無理やりくっついて入ってきた。
流石に寝てられない、こんなの本当に寝ていたとしても目を覚ますでしょ
でも、顔は見たくないから、、そのまま目を瞑ったままでいた。
jk「……暑苦しい」
th「、、、もっと暑くなって」
jk「はぁ、酒臭い、、シャワーしてきて」
th「一緒に入りたい…」
jk「もう入った。」
th「………っっ、、そっか」
th「、、こ、こんなに、嫌なもんなんだね」
th「先にお風呂入られてるのって」
jk「……ん、」
th「ねぇ、じょんぐが、、シよ?」
jk「っっ、、」
そうだよね、普通の俺なら襲うんだろうけど、、
目を開けると、俺の胸に顔を埋めているテヒョアがトロンとした上目遣いで誘っていた。
th「……俺、本当に愛してる」
これ以上はダメだ。
これ以上誘われたら、、流されてしまう。
俺は起き上がって、言った。
jk「ごめん、俺今分かんない」
th「……ん?」
テヒョアは、そのままで聞いていた。
jk「なんで俺の想いが伝わっていなかったのか、どうしたら伝わるのか、それと、何も言わなかったテヒョアにも腹が立つし、いつも言い過ぎていた自分にも腹が立つ。どっちにしろ疑うっていうことがこんなにも酷いことだったなんて、、思い知らされて、、」
jk「めちゃくちゃに抱きたいけど、今すぐにテヒョアを食べたいけど、、けどっ、この頭の整理がつかないまま、怒りの感情に任せてテヒョアを抱くなんて、そんなことできない」
th「……」
あぁ、、その目、やめてよ、
抱きしめたくなっちゃうじゃん
th「そう………そうだよね、、ごめんね、起こしちゃって」
引きつった笑いで必死に我慢してるテヒョア。
こんな顔にさせたくないのに。
th「お風呂行ってくる…」
物凄く心が痛い。
今すぐにでも押し倒してヤりたいけど、、けど、例え嘘だとしてもテヒョアの誤解や不安、蟠りを解いてあげて、ちゃんと話してからじゃないと。
テヒョアがお風呂に入っている間も、全然眠れなかった。
孤独感に押しつぶされて、苦しい。
お風呂に入り終えたテヒョアが戻ってきたときには、さっきと同じように、背を向け寝たふりをした。
次は俺が背を向けた側に入ったテヒョア。
少し、いや、かなりさびしい。
横にいるのに、すぐそばにいるのに、、
th「……じょんぐが」
そんな甘い声で呼ばないで
布団の中は暖かいはずなのに冷たかった俺の体が、どんどん温もりに包み込まれていく。
th「暑苦しいと思うけど、、せめて、このままで、」
th「…愛してる、じょんぐが、、おやすみ」
俺の背中にピッタリとくっついてきて、バックハグの状態でテヒョアは眠りについた。
テヒョアの寝息が聞こえてきたあと、俺の腹に回されていた腕に俺の腕を重ね、しっかりと手を握った。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。