グクくんが、大きな目を少しウルウルさせて
抱きついてくる。
頭を撫でてあげる。
本当に大型犬。。。
閉会した誰もいない展示会を
2人でゆっくり回る。
何度も見た絵も、
グクくんと一緒に見ると
また一段と楽しめた。
……聞けば聞くほど、本当に
この展示会は私の為の展示会みたいだった。
そして私が思ってる以上に、
彼の頭の中は私でいっぱいだった。
こんなに純粋に真っ直ぐに、
誰かに想ってもらう事なんてあったかな、、、
彼の気持ちの強さにビックリした。
クグくんとの時間がたのしくって、
あっという間に時間が過ぎていた。
そう言って私は展示会を後にした
確実に、私の中でもグクくんの存在が
大きくなっているのが分かる。
初めは、容姿に恵まれて
若くしてお金を稼いで、
調子に乗ってる坊やかなって
イメージだったけど、
意外にもすごく純粋で
真っ直ぐで、
人懐っこくて、、、、
年下が苦手な私でさえ
可愛いなあと思えちゃう。
こりゃアイドルでも成功するよ、、、、。
みんなとの飲みの後に合流するのも、
すごく楽しみだなあと思いながら、
ルンルンで待ち合わせ場所に向かう。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。