♪ ピーンポーンパーンポーン
そう言ってモニターに映し出された信長様と家康くんは、お互いを倒すと同時に旗印を出した。
信長様の旗印提出に特進クラスのみなさんがざわめいている頃、私は信長様たちと共に神社へと向かっていた。
信長様とにそう返事をして、私は二人から少し離れた木の下へと移動した。
そう言って2人には木刀が手渡された。
魔村さんの言葉と共に、信長様と家康くんの戦いが始まった。
本当は戦いたくない。
そんな信長様の気持ちが痛いほど伝わってくる。
だけどその先の戦いのために、信長様と家康くんは戦い始めた。
互角に戦っていた信長様と家康くん。
だけど、一瞬背中を取られた信長様は制服を木刀で着られてしまった。
そして大きな音を立てて、信長様の木刀が家康くんの木刀によって弾き飛ばされた。
そう言って殴りかかる家康くん。
怖くて目を背けたくなる私は弱いのかもしれない。
だけど、信長様が負けるはずないと信じて必死にその戦いを目で追った。
その瞬間だった。
喉元に扇子を突き立てた信長様の前に、家康くんが倒れ込んだ。
家康くんは力を振り絞って信長様に殴りかかるけど、信長様はその拳をいとも簡単に受け止めた。
そして家康くんの上を飛び越えると声を高らかにあげて、家康くんに最後のパンチを食らわせた。
地面へと倒れた家康くんに駆け寄ろうとした私に、信長様は声を上げた。
家康くんに拳を突き出した信長様は、家康くんに触れる前にその手を止めた。
固く握られていた手はゆっくりと開かれて、倒れている家康くんに差し出された。
そうドローンカメラの先の特進クラスの皆さんへ声をかけた。
駆け寄ってきた武田くんは家康くんを抱き起こした。
武田くんは優しく微笑んで頷いた。
そう答えた信長様の手を家康はしっかりと握った。
そう言ってもう片方の手を私の頭に乗せるから、私は更に涙を流した。
そう言った信長様越しに、甲冑を纏った人が見えた。
建物の中に入っていった信長様は総長さんの前に立つと強い口調で話し出す。
大きく振り下ろされた木刀は、総長さんにぶつかった。
聞いたことある笑い声。
さっきまでそこにいたAI理事長がいないことも私の疑いを確証へと導いていく。
兜を外した理事長に、信長様は戦いを挑んだ。




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。