ザアー、、、
ボチャン!
起床。
乱太郎くんが起きたのを見計らって戻ってきた私は、乱太郎くんのか状態を確かめていた。
うんうん。いつもの乱太郎くんに戻ったみたい。
良かった。
テクテクテク
河原からしばらく歩いたところで、霧が出始めた。
この道は学園までの近道で、通っていれば必ず着く道なのだが、霧が濃くなり前があまり見えなくなってきた。
余りにも霧が濃いので、手を繋いでゆっくりと歩く。
「うわーーー!!」
先輩の声らしきが聞こえた方へ行くと、なんと六年生の先輩方全員が、この森に忍んでいたであろうドクタケの忍びたちに捕まっていた。
ドクタケは、先輩方が来るところに人形を設置。その後、斬りかかろうとしている風を装い六年生を誘い出し、ドクタケ忍者隊トップ「稗田八方斎」が自身の頭で仕留めるという、画期的な作戦で捕まえていた。
私たちは、食満先輩が連れて行かれたであろう方向へ走り出した。
ザッザッザッザッ、、、
ドクタケ忍者隊を追いかけていくと、ある開けた場所へ出る。そこには中規模以上の大きな城が、鬱蒼とした森の中に佇んでいた。
詳しくは確認できないが、少なくはない人数がいる気配がする。武装は、、、少ないかなぁ。まあとにかく。
私は今の年齢は6歳。
いくら前世の記憶があるからと言って、体力などが追いついているわけではない。能力も、私は無闇矢鱈に使うことはできないので、無理には動くことはできない。
乱太郎くんも精神的に成長してきている。
だったら私もそれに付き合ってもいいかも。
バッ
ぎゅっ
流石に心配させすぎちゃったみたい。
次からは気をつけないと、、、
そういうと、しんべヱくんが持ってきた包みを解いて、中身を取り出した。
お兄ちゃんが自身の着物の裏を返して見せる。
すると、忍術学園の制服模様が刻まれてあった。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!