第28話

約束ごと
100
2026/01/28 12:02 更新
シャー、、、
サラサラサラ、、、
あなた
火、起こしたよ。少し休も。
乱太郎
うん、、、

あれから、しばらく経った。
とりあえず私たちは、飲み水が確保できる河原まで移動し、火を起こして暖まっていた。何とか準備は整えられたものの、乱太郎くんは落ち込んだままだ。
あなた
、、、
あなた
、、、ねえ、乱太郎くん。
乱太郎
なあに?
あなた
少し私の友達の・・・昔話をしようか。
カンッ!カンッ!
ばさっばサッ!
???
《、、、とうっ!!》

バサリッ
???
《はぁッ、ハァッ、、、》

バシンッ
八雲藍
《どうした!!これで終わりか!?お前は次世代の博麗の巫女になるんじゃないのか!?》
???
《いっいや、、、!まだいける、、、!いかせて、藍!》

カンッ!カンッ!、、、
八雲紫
《、、、ねえ、藍。》
八雲藍
《何でしょう、紫様。》
八雲紫
《あの子に少し、厳しすぎなんじゃないかしら?》
八雲藍
《どの辺りがでしょうか?》
八雲紫
《どっどの辺ねぇ、、、例えば一日中お祓い棒を振らせるとか、弾幕を浴びせ続けるとか、、、博麗の巫女になるのにはもっと慎重な行動を、、、》
八雲藍
《本音は?》
八雲紫
《可愛すぎるあの子のことが心配で(`・ω・´)》
八雲藍
《、、、紫様。》

スッ
八雲藍
《いいですか?博麗の巫女というものは、並大抵の努力では成ることは叶いません。そもそもあの子はもう齢十の身。これからもっと磨いていかねばなりません。》
八雲紫
《そっそれでもあの子に休憩は必要じゃない?万が一あの子に何かあったら、、、》
八雲藍
《相当な者になるには、それ相応の努力と時間がいるのです。休憩は適宜挟むことを努力しておりますが、それでも厳しく、削ってしまうところも勿論あります。そのことをご承知で、あなた様はあの子を私に預けたのでしょう?》
八雲紫
《うっ、、、でっでも!》
八雲藍
《はてさて、この議題はもうおしまいですね。では私は恒例の灼熱地獄後の様子見に行ってきます。では失礼します。》
八雲紫
《藍ーーー!!!》
八雲藍
《さあッ、来い!!》
???
《、、、ッはあ!!》

カンッ!カカカッ!
カカンッ!
???
《、、、ッ!》

カァン、、、!
???
《、、、あ!》

ザッ
八雲藍
《、、、何だ、もう終わりか?こんなこともできないのか!?》
???
《、、、っ》

厳しい、、、
休憩なしでかれこれ3時間、、、
足が痺れて立ち上がれない、、、
八雲藍
《、、、全く。お前は基本がなってない!足が動かないからなんだ!?死ぬ気で踠いて立ち上がれ!精神が蝕まれたからなんだ!?無理やりにでも奮い立たせろ!それが里や神社を守る、博麗の巫女に必要なものだ!!》
???
《ハァッ、はあっ、、、》
八雲藍
《、、、はぁ。こんなんじゃお前は》

巫女失格だな。
???
《、、、!》
乱太郎
そんなことが、、、
あなた
うん。
乱太郎
ひっ酷いよその人!あなたの転生後の名前の友達にそんなこと言うなんて!
あなた
、、、そうだね。いきなりそんなこと言われると、傷ついちゃうよね。
乱太郎
うん!その子、その後どうしたの?
言い返したりだとか、、、
あなた
ショックが大きかったのか、その時は絶句しちゃったみたいだよ。どうしても信頼していた人から言われると、その気持ちを逃がしようがなかったみたいだね。
あなた
そしてその子は、神社から姿を消してしまったんだ。
乱太郎
そんな、、、

乱太郎くんがしゅんとする。優しい子だ。
もしかしたら自分自身と重ねていたりするのかもしれない。
あなた
、、、でもね。
乱太郎
、、、!
あなた
この話には続きがあって___
???
《ぅうッ、、、グスンッうっ、、、》

ふわっ
八雲紫
《こんな暗く寒く寂しいところで、私のお姫様は一体何をしているのかしら?》
???
《、、、!》
???
《ゆかりぃ!!》

ガシッ

ぎゅっ
八雲紫
《あらあら、、、フフフ》

ぎゅっ

なで、、、
八雲紫
《、、、そう。藍が言ったのね。》
???
《うん、、、私は、巫女失格だって。
こんなこともできないのかって。》

私だって分かってる。人より才がないことくらい。

たくさん言われた。里の子にも言われた。

お前は才能がない、出来損ないだって。
???
《、、、ねえ紫。》
八雲紫
《何かしら?》
???
《私って、、、博麗の巫女になれない?》
八雲紫
《、、、どうしてそう思ったのかしら?》
???
《弾幕も、体力も、能力も、何もかも。私は巫女として活かすことができていない。そのくせ上手いこと立ち回ることもできない。》
???
《歴代の巫女様は勿論、霊夢さんだってできていることが、私はできていない。だから、、、》
八雲紫
《、、、》

ぽんっ
???
《!》
八雲紫
《、、、そうね。今のあなたは、できていないことが多いわ。あなたが挙げた通り、苦手なことや不得意なことも数多くある。それは、巫女としては致命的ね。》
???
《やっぱり、、、》
八雲紫
《でもね。だからなんだって言うのかしら?》
???
《、、、え?》
八雲紫
《あなたは確かにできてないことが多い。けれど、それがどうしたの?これから克服していけばいい。ゆっくりでもいいから、やっていけばいい。それだけよ。》
八雲紫
《それなのに、あなたはあなたの夢をそんな簡単に諦めちゃうの?自分自身が心に決めたことに対して、そんな態度を取るのかしら?》
???
《、、、!》

そうだ。
私は。
決めたんだ。

紫のために力になること。
霊夢さんの次を継ぐこと。
博麗大結界を守り抜くこと。

そして、、、
???
(幻想郷を守ることを、誓ったんだ。)

ぎゅっ、、、
八雲紫
《うふふ、その目だったら大丈夫そうね。》
八雲紫
《、、、頑張ってね。》
???
《うん!ありがとう紫!行ってくる!》
八雲紫
《気をつけるのよ〜!》
あなた
その後、その子は自分の師匠とちゃんと仲直りして、厳しくも意味のある訓練を続けたらしいよ。
乱太郎
、、、
あなた
乱太郎くんは、忍者失格と言われてどう思ったの?
乱太郎
、、、ちょっと傷ついた。私は自分なりに頑張っていたのに、そう言われたから、、、
あなた
うん。それで、乱太郎くんはどうしたい?
乱太郎
私?
あなた
それを聞いて、乱太郎くんはどうしたいと思った?忍者を、やめようと思った?
乱太郎
、、、私は、、、

スッ
乱太郎
私、父ちゃん母ちゃんと約束したんだ。立派な一流の忍者になるって。だから、、、
あなた
、、、!あははっ、もう答えは出てるじゃん。
乱太郎
!、、、うん。
あなた
ちょっと落ち着いた?
乱太郎
うん。、、、ありがとう。
あなた
どういたしまして。

ガサガサッ
あなた
乱太郎
、、、?

ボウッ
照星
、、、ん?君らは、忍術学園の、、、
あなた

照星さんだぁ。
乱太郎
、、、ッあッ、ああっ!バタッ
あなた
、、、ん!?乱太郎くん!?

乱太郎くんが気絶してしまった、、、
パチパチ、、、

ガサガサ
照星
、、、食べるか?
あなた
ありがとうございます。

照星さんからおにぎりをいただく。
普通に美味しそうではある。が、一個しかない。これは乱太郎くん用に取っておこうかな、、、
照星
、、、食べないのか?
あなた
あ、いや、乱太郎くんのために取っておこうかと、、、

乱太郎くんはまだ眠っている。
無理やり起こすのは可哀想なので、寝かせておいていた。
照星
乱太郎の分も用意はある。
だから気にせず食べなさい。
あなた
!、、、分かりました。いただきます。

おにぎりを頬張る。ふんわりとした白米に少しばかりの塩が振られている。塩おにぎりだったか。
あなた
美味しいです。
照星
そうか。

パチパチ、、、
照星
、、、こんな夜の森に二人でいるとは、只事ではないな。何があったんだ?
照星
話したくないのなら、無理に話さなくていいが。
あなた
、、、そうですねぇ。私自身が直接言われたのではないんですけど、、、

その後私は照星さんに、学園長先生に乱太郎くんが忍者失格と言われたこと、乱太郎くんと共に忍術学園を飛び出してきたこと、色々あって河原まで来たことなどを話した。
照星
忍者失格、か、、、まさか忍者になることを諦めたとでも?
あなた
いえ、それはないと思います。
照星
なぜそう思う?
あなた
乱太郎くん自身が言ってたんです。「お父さんとお母さんと約束した」と。であれば、もう答えは出てますよね。
照星
、、、なるほどな。

照星さんは火に薪をくべる。
薪が炭になって燃えやすくなった。
照星
ところで、、、
あなた
照星
あなたの転生後の名前はどうして乱太郎と共に忍術学園を出てきたんだ?先ほどの話から、君は忍者失格と言われてないと思うのだが。
あなた
、、、そうですね。強いて言うなれば、

昔の私と、重なったからでしょうか。

そう言おうとしたがやめた。
あなた
、、、友達だから、です。
照星
、、、

何でだろう。
照星さんがものすごい勢いで(?)こっちを見てくる。

言い換えたのバレたか?
照星
、、、はぁ。そうか。

よし、バレなかったか、、、
照星
とりあえず乱太郎を起こそう。、、、本音はいつか聞くことにしようか。

ダメだったか、、、
乱太郎
、、、ぅうん、、、
あなた
!乱太郎くん。起きれる?
乱太郎
、、、ん?僕今まで何してたんだっけ、、、?
照星
私を見て気絶していたな。
乱太郎
っえ!?照星さん!?
あなた
まあまあとりあえず、このおにぎり食べなよ。お腹空いてるでしょ?
乱太郎
ほんと?ありがとう!
照星
、、、頑張れ。

ザッザッザッ、、、
あなた
、、、

照星さん。朝から泣かせにかからないでください。
昔を思い出すから。
あなた
(それにしても私はあいっかわらず眠れる気配がしないなぁ、、、)

いつか何とかなる日が来るのだろうか?

パカラッパカラッパカラッ、、、
あなた
、、、!

馬の走る音。馬借だろうか。
こちらに向かってくる音が聞こえる。
あなた
、、、ちょっと行くか。
あなた
、、、手紙?

馬借としてきたのは清八さん。
紹介は割愛させていただくが、顔見知りではある。その人からある一通の手紙を受け取った照星さんは、その手紙を読んで顔を顰めた。
あなた
、、、ちょっと中身見てみるか。

照星さんにバレないよう、いい感じに背後に回る。
あなた
、、、!

手紙の中身の内容。それは、ドクタケが新たな城をいくつも築いて、忍術学園への襲撃を企んでいるというような内容だった。
現現在の動きまでは記載がないようだが、それでも結構危険であることは事実である。
あなた
、、、さて。

どうしようかなぁ。

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