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第2話

story.1
2
2024/07/13 15:24
家に帰ったところで辛いだけ
私は息を止めて過ごす


生きるために
(なまえ)
あなた
………会いたい………
6時近くになり、"あいつ"の声がする
継母
継母
あなたの下の名前ちゃ〜ん
継母
継母
ご飯できたわよ〜
甘ったるい声がする
気色悪い
でも



笑顔でいなきゃ
(なまえ)
あなた
うん!
(なまえ)
あなた
"ママ"ありがとう!
今日も食卓には料理が並んでいない




生魚だとか生肉だとか



米も炊かれてないものだし


ただ調味料をかけただけなのに





食べれるわけないでしょ…?
継母
継母
……
継母
継母
どうして食べないの
(なまえ)
あなた
ッッ
食べれない


食べないと


食べれるわけない


そうだ

口に入れるんだ

後から吐き出せばいい


大丈夫だ
(なまえ)
あなた
…今日もおいしいよ!
継母
継母
継母
継母
よかった!
継母
継母
今日も喜んでくれてママは嬉しいわ
継母
継母
あなたの下の名前ちゃん"は"良い子ね〜
(なまえ)
あなた
そんなことないよ…笑
(なまえ)
あなた
ご馳走様!
(なまえ)
あなた
ちょっと勉強してくるね!
継母
継母
偉いわねぇ
継母
継母
それでこそ"私"の娘よ























(なまえ)
あなた
おぇ…ッげほッ
苦しい



肺がうるさい


苦しい
     「それでこそ"私"の娘」?





私はあんたの娘じゃない
お母さんはお母さんだけ
こんなやつに代われるわけがない
お母さんは美味しいご飯を作ってくれた



食べきれなくても殴ってこなかった



ヒステリックに行動しなかった
(なまえ)
あなた
お母さんにはなれない…
(なまえ)
あなた
させたくない……ッ
ガチャ…バタンッ








お父さんまで帰ってきた…



どうして…?



お願いだから
来ないで





来ないで








私はクローゼットに入り息を殺した

























バタバタバタバタ…ガチャン












(なまえ)
あなた
大丈夫…みたい…
体に入っていた力が一気に抜ける




あいつらが寝るまで静かにしないと…










 

























































_深夜2時_
(なまえ)
あなた
もう平気だよね…
部屋から出た私は冷蔵庫に入っていた食べ物を口に入れた
(なまえ)
あなた
今日は色々食べれそう
(なまえ)
あなた
よかった
ガタンッ















起きてきた…ッ




慌てて冷蔵庫を閉め、息を殺す
継母
継母
あなたの下の名前ちゃん?
継母
継母
起きてるの?
(なまえ)
あなた
う、うん
(なまえ)
あなた
喉乾いちゃって…
継母
継母
継母
継母
本当に?
(なまえ)
あなた
ほんとだよ
(なまえ)
あなた
もう寝る所
継母
継母
そうなのね
継母
継母
おやすみ
(なまえ)
あなた
おやすみなさい、!
心臓が飛び出るかと思った
お母さんがあの声になったら








本当に………

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