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小説
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「来来来世も会いに行くよー」
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目に光がない少女は路上に座り込み、雨に打たれていた
…………
冷たい雨があなたの名字に突き刺さる
死ぬよ
凍死でもしようとしてる?
今日は気温下がらないと思うけどな
舞夜はスマホの天気予報を見せて言った
どうでもいいの
君はまだ死ぬべきじゃない
どうでもいい
もうなんでもいいの
早く消えて
舞夜は乱暴に座り込んだ
無駄に命を捨てることほどバカなことはねぇよ
帰る家は?
あるけど
あるなら早く帰れ
死んだってどうでもいい
そんなこと関係ねぇんだよ
こんなはずじゃなかったのに全部あの変なやつが悪いんだあいつさえいなければ消えられたのに全部消せたのに
帰りたくないなぁ…
自分の耳が自分の言葉を否定している雨が強くなってるのがわかる久々に空を眺めた雲があっという間に流れていってまた集まって雨と一緒に踊ってる雨が落ちる音が私を嘲笑ってる