『ええ！！？私？！』


突然の治くんの発言に驚く。


侑「それや！サムええこと言うやん！！」

『いーやいやいやいや、私バレーどころか運動部の経験ないし、知識もないよ！！』

侑「そんなん入ってからどうにでもなるで！」

治「せやせや、監督とコーチもおるし色々教えてもらえるやろ」


『うぇええ…』


正直、侑くんがあんなに熱中するバレーについて興味があるし、何かのマネージャーになって支えるってことに憧れがあったし…

案外ありかも、



侑「そや！今日の放課後から体育館一緒に行くで」

治「北さんに相談しなくてええんか？」

侑「んーーーー…早めに行って事情説明すればええやろ」

治「せやな。じゃあなた、また放課後迎えに来るで」


ポンポン話が進んでいく…
とりあえず見学ということで、？今日の放課後おじゃましよう、！！


侑「サム、別に先に行っとって北さんに説明してくれててもええんやで？あなたは俺が連れてくし」

治「はぁ？お前一人じゃ心配やわ、なんか手出しそうで」

侑「失礼やな！！手なんか出さへん！段階踏むし！お前と違って！」

治「まるで俺が段階踏まないみてーな言い方すんなや！」


また始まってる！めちゃくちゃ喧嘩しててしぬ
仲良くしてくれ頼む、、


『…また3人で行こ？？それでダメ？』


ため息混じりに2人に問いかける。

多分今私は、面倒くささと困り感が混ざった表情をしている。



侑・治「「〜〜〜っ、！！」」


2人とも私の顔を見て目をまん丸くしている。
そんなに見つめられると顔熱くなる、！！

思わず目線を逸らしてしまった。



侑「ま、まああなたがそう言うんならええで」


治「3人で言って、北さんに俺があなたを勧誘しましたって言うわ」


侑「なに！！？ずるいでサム！！」

治「でも事実やろー？」


侑「くっっそ…サムには負けへんで！！」


なんの勝負にだよ侑くん、、
もうそろ昼休み終わるってのにしずねー…

でもこの賑やかさいいなあ


元々の高校時代は、
アルバイトしたくて帰宅部だったし、
何か真剣に打ち込めるような運動部とか、もしくは
その部のマネージャーになって部員を支えることに興味はあった。


今日の放課後、結構楽しみかも、！！



昼休みが終わり、
残りの授業は、期待に胸が高鳴ってソワソワしたり、寝たりしてなんとか乗り切った。






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放課後。


掃除が終わると、生徒各々が部活や帰宅などそれぞれに動き出していた。



侑「あなた！！」


『ん！！』


侑「部活いくでえ〜〜」

なんだかテンションの高い侑くん。



？「おい侑ー」


教室のゴミ袋を両手に持ちながら、これまた長身の銀髪の男子が声をかけている。

治くんより暖色系のグレー？？

そして同じクラスの子だ！



？「今日2年がドリンク担当やって！北さんにさっき言われたわ」


侑「げえぇっ…めんど、！！」


はあ、と項垂れる侑くん。
さっきまでウキウキしてたのに表情が一変。


？「まあまあ先行っといてや、俺ごみ捨て行ってくるわ」


侑「はぁ…まあ、あなたがマネになったら解決やもんな、あなたがドリンク作ってくれるの飲めるしwin-winやな！」


『ちょ、まだ入るか決定してないし！入ろうとは思ってるけどさ！』

侑「あなたなら大歓迎やで〜♡」


えへへと首を傾げながら言われる。

あざとい！！！自分がかっこいいと自覚している！！
かっこいいっ、、、


侑「あ、今話しかけてきたやつもバレー部やねん。銀島結って名前」

『銀島くんね！了解』


侑「苗字呼びなんや笑笑笑」

『いや、まだ喋ったことないし！！いちおう、？？』

侑「俺の事は名前で呼んでくれるんやもんなあ」

『宮だと治くんと区別つかないからだし！別に苗字呼びにしてもいいんだよ！！』


侑「ハイハイ、喧し喧し〜」


あ"っまた喧しい言われた！！
豚じゃないだけマシか、、


侑「そんな言い訳してたらモテへんで〜？」

『侑くんみたいな人にはモテたくないからいいもん！』


侑「…はぁ！？」


自分から言ってきたくせに何故かぷりぷりしている。
私もついムキになってしまった、、！！
大人気ない！！ඉ_ඉ


『もー冗談だってえ、1組行こ？』

侑「は、なんや心配して損したわ！！！」


バシバシと私の肩を叩き、笑う侑くん。
さっサムんとこ行ってやるかー♫とご機嫌な様子。


大型犬に見えてきた、、