第10話

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2024/08/19 04:37 更新




















歩き始めて早数分、
順調に進んでいたネテロさんがあるドアの前で足を止めた。


どうやらそこは飛行船内のトレーニングルームというものらしい。








飛行船にこんなものがあるのが驚きだが、
この会長ならやりかねないだろう。








中に足を踏み入れると、
内装は単調な作りになっており、機材などは一切なし。
言ってしまえばただの部屋。

からくりなどは一切なしの真剣勝負と言ったところらしい。






ネテロ
この船が次の目的地に着くまでに
このボールをワシから奪えば勝ちじゃ

部屋に入るなり、そう言いながらネテロさんは、
バレーボール程の大きさをした球を手に乗せて見せる。


ネテロ
そちらはどんな攻撃も自由
ネテロ
ワシからは手を出さん!


どんな攻撃も。
念能力もあり、と言うことだろうか。


見たところキルアとゴンはまだ念を習得していないみたいだし、
ここで使うのは私にとっても彼等にとっても惜しい。

あなた
(、体術だけにしとこうんうん)


これで2人に念の興味が湧いてしまったら危ないし、
2人なら私が白杖するまで能力について問い続けるだろう。


あなた
(子供の探究心は恐ろしいからなぁ、)












キルア
ただるだけでいいんだね?


どうやら最初に挑むのはキルアのようだ。

キルア
んじゃ、オレから行くよ

余裕そうな笑みをこぼし、キルアはネテロさんの周りをぐるぐると歩き始めた。





だが普通の歩きとは違う。



あなた
 肢曲、


肢曲。
動きに緩急をつけ、
何人にも分散したように見せる暗殺術。

暗殺の初歩技、“暗歩”の応用技だ。
あの歳であの練度と応用技術、
12歳には到底できない技なはずなのに
恐ろしいものだ。


ゴン
!?!?

ゴンは状況を把握できず混乱中。

対してあの会長、ネテロさんは ほう、 と感心しただけで先ほどとなんら変わらない余裕の表情を見せていた。



一瞬の隙に、ネテロさんのボールに向かいながらキルアが狙い飛びつく。

だがそれは簡単にかわされてしまった。


幾度とボールを狙い素早く動き回るキルアだが、
ネテロさんも余裕ながらにキルアの攻撃を難なくかわしつづける。


















これがきっと“戦闘経験”の差だ、
到底敵いやしない。

















キルア
、チッ

キルアの方を見ると相当キレているようだ。

まああんなに攻撃をかわされてしまっては無理もないだろう。



キルア
それなら、

そう呟いたと拍子に、

キルアはネテロさんの脚に向かって力強い蹴りを入れた。

鈍い音がトレーニングルームに響きわたる。




あなた
痛そうだね、、これ
ゴン
うん、


こんなの常人が受けれる技ではない。
なんの耐性もない人が受けたら骨は粉砕コースだろう。




ちら、っとネテロさんの表情を伺うが、先ほどとなんら変わっていないようだ。





逆に痛そうにしているのは、



キルア
いってぇ、っ!!!!!!



キルアの方。

痛そうに脚を押さえながらぴょんぴょんとその場を飛び回っている。




キルア
くっそ、鉄みてーだぜあのジーさん、


キルアは痛そうに涙を滲ませながら
ギブと言わんばかりにこちらに戻ってきた。






キルア
次どっちが行く?


どうやら選手交代のようだ。




隣のゴンを見ると、
オレが行きたいと言わんばかりに目を輝かせている。
ゴンは感情の起伏が激しく、分かりやすい。








あなた
じゃあ先ゴンで。






私がそういうとゴンの顔は満面の笑みで包まれた。

可愛い、癒される。
母性本能とやらの気持ちはこういうことなのか。





ゴン
やったぁ!




バトンタッチとばかりにゴンとキルアが
パンッと手を合わせ、ハイタッチをした。




あなた
キルア大丈夫?

私は戻ってきたキルアに声を掛ける。




あんな蹴りを間近でみたらこちらも足が痛くなってくる程の威力、声をかけざるを得ない。


キルア
おう、一応な
キルア
あのジーサン強すぎんだろ、
別に大したことねーよと言わんばかりに普通の表情。
子供って恐ろしい。キルアに限るけど。















一方でゴンの方はと言うと、



ゴン
よーし!行くよネテロさん!




と大きな声で言いながらネテロさんに真っ向勝負を仕掛けているところだ。

ダンっ、と力強く地面を蹴り、
真正面から素早く迫る。


ネテロ
(なかなかいいダッシュ力じゃのう、)
ネテロ
(が、ワシと真っ向勝負など十年早いわ!)


ネテロさんは焦った様子も見られず、
逆に楽しんでいるようだ。









だが、、
 


一瞬のうちに、ネテロさんの視界からゴンが消えた。



上か、と認識するまでに数秒。


その数秒の間で、ガンッと鈍い音が走った。

ネテロ


ゴン
、ぃ、ったぁ〜〜〜〜ッ!!!!!!!



ゴンが上に飛んだ直後、あまり高くない天井に頭をぶつけたようだ。


あなた
ゴン!!?


着地するなり頭をグッと抑えるゴン。

キルアと同様に目には涙が浮かんでいるようだ。
あなた
大丈夫ー!??


ゴン
だいじょう、、ぶ、、、


キルア
ちゃんと加減して飛べよ!!
キルア
せっかく油断してたのに!



ゴン
えへ、


ひぇ、容赦ない。


ネテロ
(全くじゃ、)



ネテロさんもこれには呆れ顔だ。
共感するよネテロさん………







呑気にそう考えていると、ゴンの口が開いた。
ゴン
あなた、どーする?




くるっと周り私の方に視線を向けるゴン。


次は私、と言ったところか。


正直言って、この勝負には誰も勝てない。
これが結論。


今私がボールを取ろうとしても先ほどからの勝負で結果は見え見えだ。



“勝てない勝負はしない。”

これは親に教え込まれてきた、私のモットー。




こんなところで親が出てくるなんて癪だが、
これは私の気持ちでもある。


ネテロ
、お主さんなら、
ワシのボールくらい奪えそうじゃがのう、


あなた


煽り?挑発?
、この人が私の能力を知ってるはずがない。







あなた
…ネテロさん、子供を煽るのはちょっと、



何も知らない、知っているはずがない。



キルア
そーだぞジーサン
あなたが勝てっこねーよ。
あなた
キルアひどい!!!
キルア
そんな怒んなよ
キルア
身長低くなるぞ?
あなた
関係ないし!!!



キルアは乗って煽ってくるし!!!!



ネテロ
冗談ではないんじゃがのう、











コレ、ネテロさんぽろりそうだな。
あなた
ネテロさん、念のことはまだ黙ってくださいね!?


わたしはキルア達に気づかれない声で囁く。


ネテロ
手合わせしてくれたらのう、





頭の回るジジイだ、、この人。



あなた
ちょっとだけなら、


キルア
マジかよ!?


あなた
やっぱキルア酷くない!?
 
ゴン
あはは、






こうして私は、ネテロさんと勝てない勝負ゲームをすることになってしまった。















うわわ2000字超えちゃいましたт ‧̫ т
長くて見ずらかったらほんとごめんなさい՞߹ - ߹՞
あと後半につれて文適当になってるのも許してください^._.^💧

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