第2話

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2024/11/20 07:35 更新


僕には前世の記憶があった。




武装探偵社で働き、様々な事件に関わりながらも楽しく過ごしていた毎日



ただ、武装探偵社がテロ組織と断定された所で記憶は途切れていた。




どう死んだかは全く覚えていない



老衰かもしれない




事故死だったのかも



そして僕には分かる、




これが二度目の"中島敦として"の人生だという事を



















ボスに勧誘され早9年



ある程度の信頼下に置かれた僕に、よく分からない任務が伝えられる



ボス
太宰治に扮し、武装探偵社の情報を得よ









ん、ん??どういう事?????






はい?




僕が太宰さんに?



え無理無理無理無理無理無理無理m







すみません言ってる意味がちょっと...
ボス
太宰治は知ってるか?
...武装探偵社の...ですよね?


知ってる所か前世の上司なんですが
ボス
嗚呼、簡潔に話すと太宰治を即戦力として我が組織に入れたいのだが、
ボス
武装探偵社は戦闘力が高い。太宰治のポートマフィア経験から頭脳、戦闘に加え社員達の異能により太宰治の身柄を確保しても直ぐに逃げ出されるだろう
ボス
そこで、身柄を拘束した所で態々信頼を落とす様にお前が侵入して、居所失った太宰治を我が組織に加入する魂胆だ
回りくどい事しますね...



完全に外堀から埋めにかかっている作戦だ



というか何故この作戦が採用されているんだ...



ボス
我々は探偵社に一歩でも近付く為、日々前進し続ける!!!




そう、何より厄介なのが



ボスこの人は武装探偵社に深い尊敬と憧れがある事。



まぁ一方通行愛って感じで認知すらされてないのだが




はあ...
ボス
まァつまりだ。太宰治に扮して武装探偵社に何食わぬ顔で行け。
否、何で僕なんですか??



髪の毛の色も違うし、顔立ちも身長も異能力も何一つ似ていない




なのに何故僕なのか??馬鹿なのか??この人は



ボス
ああそれは単純に空きがなくて...
だとしてもですけど!?
ボス
ごめんよぉ


ボスが汗かきながら謝ってくる


ボス、偶に可愛いんだよなぁ...偶に


とは言えボス直属の命令



逆らう訳にも行かずどうにかしなければならない


ボス
服装とカツラ揃えてあるから
ボス
異能力は...まぁ気合で?
気合いでどうにかなるもんじゃありませんが!?


異能力気合いってそれもはや異能力に失礼!!多分

ボス
だぁーいじょーぶ
ボス
お前にはあてがあるから
無いですけども



記憶にござんせんわ






ボス
まぁよろしく頼む
はい...
失礼しました...






まじしぬ




太宰さんは、元上司





になりきろうとする僕





どう考えてもきついものがある。





太宰さんの格好したら僕だって恥ずかしい。
二重の意味で。




どうしよう、バレたらあーぁ、笑バレちゃった笑
とか言おうかな




声...は寄せないとキツそうだな...でも似てるって言われた事あるし大丈夫か(中の人談)





神よ!!!僕を救って下さい!!!泣







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