大広間には、エルアが座る玉座、
長いひと続きの、金で装飾されたテーブル、 行政で使う、剣のようなレイピアのような杖
など、
様々なものがある。
エルアは、すっと玉座に座ると、
手に持っていた本のページをめくっていく。
そして、あるところで止まる。
「主人公に判決を下す
国に許可なく入った主人公に有罪の判決を下し、
主人公の反感を買う
+15トール」
と書かれている。なるほど。
主人公の反感を買う、
というところは買われるために有罪判決を下
すわけで、
下さなければ反感を買われないということだ。
+15トール、
のトールは、
言い換えるとポイントのことで、
次の世界に行くためのポイントだ。
一定の量までたまると、次の世界に行くことができる。
この国では、私が最高権威として慕われている。
前いた世界と違うところは、
有罪判決など裁判の判決は私が下し、
国に関係することも、
親が介入した上で私が決めることになっている。
まあ、どのときも私の意見が最優先されるの
だが。
さて、前世の記憶を取り戻した私が、 主人公の反感を買うなどするわけないだろう。
だから、この後の裁判でも、 言いがかりをつけて無罪にしたい。
これから、
トールを全然もらえないことになったとしても、
私は決心したんだ。この世では、いい人になると。
この本がシナリオならば、私はそれに逆らおう。
シナリオと真逆の道を行こう。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。