オレ達はアイノアクン達と別れた後 、他の超高校級の人達を探しに廊下を歩いていた
薄気味悪い空間をただ歩いていき 、声愛くんの言う通り確かに少し疲れたかもしれない
… いつまでもこうしている訳にもいけないしな
そろそろ新しいアクションが欲しいところだ … そう思っていた時 、聞きなれたチャイムが耳に入ってきた
何回も聞いた音だが 、安心を覚えることはなく 、恐怖感が体を支配する
“ ただの ” なんて言葉は使ったが 、本来オレ達が聞いている 、授業開始を知らせるチャイムとは用途が違うのだろう
何か思惑が隠れているのかもしれない
オレがその言葉を言い終わると 、続きの放送が聞こえた
場に似合わず陽気な声が静かな廊下に響き渡る
今まで会った人達とは全く違う声色に違和感が重なった
ここにはオレ達以外に誰かいるのだろうか
第三者の可能性を想像し背筋が凍る
寝音クンの言う通りだ
学校で自由に動けているため実感はなかったが 、オレ達は誘拐されているんだ
言うならば 、今この状況は誘拐犯の掌の上だと言う訳だ
オレ達は早歩きで体育館へと向かった
⟡ 体育館
いくら希望ヶ峰と言えど 、体育館の造りは他の学校と大差ない
どことなく安心感がある
さっき挨拶を交わした珠々音クン達や 、まだ会っていない超高校級の人もいた
18人だけとはいえ 、その景色は圧巻だ
様々な色彩が集まり 、視界内は過剰な情報で埋め尽くされた
データベースとしては心地よい
陽毬くんがそう言うと 、少しの間静寂が訪れた
オレは唾を飲み 、息を1つ吐く
緊張しっぱなしで疲労が溜まっているのかもしれない
どこからかそんな声が聞こえてきた時 、体育館のステージにスポットライトが当たった
オレ達の視線はそこに釘付けとなり 、18人が同じ方向を向いた
そうして 、またもや静寂が訪れた
これがギャグ漫画なら 、風がひとつ吹いているところだろう
突然意味の分からない何かが登場し 、オレ達の学園の学園長を名乗っている
それが人間ならば話もまだ分かるのだが 、あれを見る限りただのぬいぐるみ … または機械だ
話を信じることは出来ない
彼の言うとおり 、場に似合わないテンションで確かに愉快寄りではあるかもしれない
謎の生物を前にしてあの態度は度胸があるな
そう言いながら 、モノテルテルクンは体を講演台の上で揺らした
上下に振動し 、気味の悪い笑みを零す
白髪の彼が凛とした声でモノテルテルクンにそう言った
体育館全てに響き渡る声だった
“ でんでんでけでけでん ” とモノテルテルクンは1人でドラムロールを奏でた
口を動かしながらクルクルと回っている
オレの脳が理解を拒んだ
他の人の表情を見ると 、信じられないものを見たかのように目を見開く者や 、冷や汗を顔にうかべる者など 、様々な人がいた
夏希クンは顔を真っ青にし 、モノテルテルクンを強く睨んでいる
さっきまで煩い程に体を動かしていたのに 、急に動きが止まり 、アイツは冷たい声を出した
鳥肌が立つ 。急に雰囲気が変わったからだろうか
モノテルテルクンはそう言い 、意味深に話を切り上げた
気になりはするが 、聞いてもどうせ言ってくれないだろう
そう言い 、モノテルテルクンは愉快に笑う
脳と 、オレの情報網が 、オレの身体全体が 、今の言葉の理解を拒んだ
一言一句聞き間違いはない 、アイツは今人を殺すと言った
だからこそ 、意味が分からない
彼女は声を掠らせながら叫んだ
誰も何も話さなかった
聞きたいことなど山ほどあっただろうに 、口を開くことはなかった
そんな気力も残っていなかった
それだけ言い残すと 、モノテルテルは姿を消した
誰もその場を動かない 。何をしたら良いのか分からなかったのだろう
物音一つ立たなかった静寂を 、赤髪の彼が切り裂いた
他の皆も賛同してくれて 、事は案外スムーズに進んだ
オレ達は重い足を動かし 、個室へと向かった
⟡ 廊下
だが実際 、寝音クンの言う通りであり 、どうにも落ち着かない色になっていた
トマト … と言うよりかは想像しているのは血液の方だろう
さっきあんなに物騒な事を言われた直後だ 、赤色を見るとどうしても意識してしまう
この廊下を見て息を飲む人も居れば 、マイペースに部屋へと入る人もいる
2人に続くようにして 、他の人もぼちぼちと部屋へと入っていった
オレはドアノブに手を伸ばし 、力を込めてそれを捻った
内開きのドアを中に押し込み 、後ろを振り向かずにドアを閉める
外の情報がシャットダウンされたところで 、オレはベッドの上に置いてある電子生徒手帳に手を伸ばした
数ある欄の中から 、オレは校則の欄を選び 、そこをタップした
電子が動き 、画面を変える
そこには 、オレ達の学園生活を縛る十戒が記されていた
︎︎⟡ 校則一覧 ︎︎⟡
︎︎⟡ 生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう
共同生活の期限はありません。
︎︎⟡ 夜10時から朝7時までを”夜時間”とします
夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう
︎︎⟡就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です
他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します
︎︎
⟡希望ヶ峰学園について調べるのは由です。
特に行動に制限は課せられません。
︎︎⟡ 学園長ことモノクマへの暴力は禁じます
監視カメラの破壊も禁じます
︎︎⟡ 仲間の誰かを殺したクロは”卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはなりません
︎︎⟡ 電子生徒手帳の他人への貸与を禁止します
︎︎⟡ コロシアイ学園生活で同一のクロが殺せるのは、2人までとします
︎︎⟡ 鍵の掛かっているドアを壊すのは禁止とします。
︎︎⟡ なお、校則は順次増えていく場合があります。
まぁ 、そうでもなければゲームにならないのだから当然だろう
モノテルテルクンと 、それを裏で動かしている首謀者の動機は未だに分からない儘であった
気絶したかのように体を倒し 、ベッドに全体重をかける
緊張が抜けていく感覚がする
眠気に襲われ 、視界は徐々に暗闇に落とされていく
瞼が重く 、開けていられない
そうして 、オレは眠りについた
これにて0章終了となります .ᐟ.ᐟ
1章はまだトリックもシロクロも決まってないので投稿遅くなるかもです … 🥲
生存予想シートは後程出します .ᐟ.ᐟ
それでは .ᐟ.ᐟ










































編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。