⟡ 保健室
全体的に白い部屋に 、カーテンで仕切られたベッド
戸棚にはよく分からない医療用品がずらりと並んでいる
辺りを軽く見渡すと 、視界内に映るのは保健室内の設備だけであった
保健室はかなり狭いし 、人がいるようには思えない
次の場所を見に行ってもいいかな
そう思い 、俺が扉を開けようと 、足を1歩前に踏み出し __
ベッドの掛け布団の中から 、女子が1人飛び出してきた
急に驚かしてきたせいで体制が崩れ 、俺はその場に倒れ込んだ
心臓の鼓動が煩く響いている
人はいないと思っていたから 、完全に虚を突かれた
俺を見下ろすような体制をとり 、白髪の男の子は 、俺の前に立っていた
もう1人隠れていたのか …
煉兎志くんはかなり呆れているようだった
江透さんは胸を抑えて少し怒っている
俺程ではないと言え 、少し驚いたみたいだった
そう言い 、彼は俺に向かって親指を立ててきた
グッドポーズ … お気に召したようだった
本気で心臓が止まるかと思った
してくれ
俺は切に願った

ピエロなら俺も見たことがある
サーカスみたいな大きなものではなく 、よく風船を配っている 、真っ赤な鼻のあのピエロの事だが …
まぁ 、夢川くんが指しているのはこれでは無いのだろう
… 情報処理屋として 、道化師である夢川りんねを知っていることは口を裂けても言えない
彼の偉業は知っているが … まぁ 、それで道化師を知っているとは言えないだろう
屈託のない 、真っ直ぐな笑顔を彼は俺達に向けてきた
観客向けの笑顔かもしれないが 、見ていて心地よい
まぁ 、確かに超高校級の道化師たる人間がつまらない訳ないよな …
俺もいつの間にか口角が少し上がってきていた

この2人のことは噂としてよく聞いている
この2人が入れば 、サーカスは絶対に成功するとかなんとか …
テレビにも度々出演しているはずだ
この2人は何かと似た者同士なのかもしれない
エンターテインメントを手掛ける者として 、観客のことを考えている所がそっくりだ
あと色味
いつしか慣れることを祈ろう
なんだか少し疲れながら 、俺は保健室のドアを開けた
《 ユメカワ リンネ の絆のデータをゲットした !! 》
《 リンネ シラ の絆のデータをゲットした !! 》
︎ ⟡ 廊下
残りの超高校級の方々はどんな人達だっただろうか …
夢川くん達と別れたあと 、俺達は他の人を探すべく廊下を彷徨っていた
学校の広さと 、元々の超高校級の人数も相まって 、あまり人に出会えていない
自由奔放な性格もあるだろうが …
少し立ち止まっていたら 、後ろから か細い声が聞こえてきた
何事かと振り向くと 、白髪の男の子が俺達の事を引き留めていた

剥製師 … 動物の死体を加工し 、生きていた時を再現する職人だっただろうか
その中でも 、彼は特に優れた剥製を作れることで有名だったはずだ
毎度の如く実物を見たことは無いが … 写真越しでも今にも動き出しそうだったことは強く覚えている
確かに 、剥製を参考にする時に彼の作品を見ることもあるだろう
自分の作品が知られていて嬉しかったのか 、継剥くんは若干口角が上がり 、頬が紅潮していた
どうやら俺以外の2人は知っているようで 、肩身が狭い
《 ツギハギ マワタ の絆のデータをゲットした !! 》
⟡ 体育館
元いた学校と大差ない場所に 、俺は少し安心した
色とりどりのカラフルなラインに 、緑色のネット
ステージの厚い赤幕は若干揺れている
煉兎志くんが指を指す先には 、黒髪の男の子と 、紫髪にミントグリーンのメッシュが入った男の子がいた
ここからではよく見えないが … 何やら楽しく談笑しているみたいだ
江透さんに続いて 、俺達も2人の所へ向かった
彼はちょっと言葉を濁すようにしてそう言った
そう言いながら 、黒髪の子は両手で俺達を指さしてきた
謎に親指も立てて
彼はそう言い 、口を大きく開けて笑った
彼は片目を瞑り 、余裕な表情を見せた
何か底知れないものを感じる

ニヤニヤと笑みを浮かべながら彼はそう言った
超高校級の怪盗 白雲玲夜
情報処理屋として何度も噂を聞いている
まぁ 、その中に良い噂なんてものは全くと言っていいほどないが …
ここまで犯罪を堂々と開示されると 、共犯のように思え 、なんだかいたたまれない気分になる
急にクイズ形式にされた
まぁ 、ここにいるということは彼も超高校級なのだろう
それならば俺の記憶に残っているはずだ
俺は目を瞑り、情報の溜まり場である俺の記憶の中を探った
俺の反応を見て 、江透さんは察したようだった
煉兎志くんはそう言ってくれたが 、俺はまだそれが気がかりだった
まだ半端者ではあるが 、それなりに記憶力はある方だと自負していた
それに 、超高校級の事は何度も調べたし 、俺が知らないはずが …
記憶喪失だなんて 、あまり耳にしない言葉だった
フィクションの世界でしか聞いた事のない
それに 、こんな訳の分からないことがあって早々 … 何か関わりがあったりするのだろうか
白雲くんはそう言い 、軽く笑った
確かに 、名前ぐらい付けてあげた方が良いだろう
そのうち記憶を思い出すかもしれないし 、簡単なやつを …
安直かもしれないが 、名前としてはこれでいいだろう

《 シラクモ レイヤ の絆のデータをゲットした !! 》
《 クロ の絆のデータをゲットした !! 》
全員の自己紹介終わりました ~ .ᐟ.ᐟ ✨
一応全員出てるとは思いますが 、
“ うちの子出てないよ ” ってことがあれば言ってください … .ᐟ.ᐟ
直ぐに直させていただきます .ᐟ.ᐟ
後で裏話部屋も制作するので 、そちらも見ていただけると嬉しいです 🙌
それでは .ᐟ.ᐟ

























































編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。