頭上から女性の声が聞こえてきた
脳にまで届くような声で 、不思議と耳に入ってくる
視覚が遮断されている影響もあるのかもしれないが 、おそらく理由はそれだけではないのだろう
男性の声も聞こえてきた
どうやら 、さっきの女性と何か話をしているようだった
この会話だけでは 、この男女がなんの話しをしているのか分からない
オレは薄く目を開き 、辺りを見渡した
若干視界が暗いが 、2人の顔を認識することは出来た
声からして分かっていたが … 2人ともオレの知り合いではないみたいだ
ならどうして …
そんな疑問を解消するためにも 、オレは起き上がり2人に話を聞こうとした
… もしかして 、オレはとんでもない非人道的な人間に出会ってしまったのではないだろうか
オレは今何らかの犯罪に巻き込まれていて 、証拠を消され事故死として処理される … どんな人生だよ
早くここを離れた方が良いのかもしれない
オレが完全に目を開いたとき 、緑色のやつが顔を近づけてきた
視界が緑と黒に占領され 、蛍光灯の光が遮断された
長い髪が肌に触れ 、くすぐったく感じる
オレは戸惑いながらも 、髪を手で払いながら上体を起こす
てか 、床で寝てたのかよ
初対面でこんなに失礼されるとは思わなかった
オレは服に着いた埃を落とし 、立ち上がった
全体的に緑色な2人を見下ろしながら 、オレは2人の話を聞いた
… オレは死んだのか ?
目覚めたばっかで意識も曖昧で 、何が本当で何が嘘か分からなくなってきている
心臓の鼓動音が微かに聞こえることから 、死んではいないと思うが … この2人の息がピッタリだ
初対面ながら馬鹿にされたように感じ 、オレは内心呆れた
あの冗談を信じるような人がいるのならば会ってみたいところだ
つまり 、やり方はやり方とはいえ 、この2人はロッカーの中に閉じ込められていたオレを助けてくれた恩人ということか
流石に死に場所がロッカーは嫌だからな … 深く感謝しておくとしよう
この発言は無視しておこう
アイツの為にもそれがいい
オレがそう言うと 、彼は目を丸くした
初対面だし仕方がないか
どうしてその発想に行き着くのか分からなかったが 、それはスルーして置くとしよう
超高校級と呼ばれるだけで 、世間一般敵には有名人だ
オレから語らせてもらうと 、そのデータを拾わずに生きていくことなんてもはや不可能に近い

寝音クンは嘘を吐いているとは分からないほど 、自信満々にそう言い張った
オレがそう言うと 、緑禰は不服そうに口を尖らせた
えー 、と言葉を零し 、頬を膨らませる
ご立腹のようだった
危うく変な勘違いをされるところであった
この才能も使いどころ … いや 、これはレアケースか
冤罪にも程があるだろう
怖い世の中になったものだな …

聞き馴染みのない才能だからだろうか 、寝音クンは首を傾げた
長い髪がひらりと揺れる
ありとあらゆる情報を網羅し 、記憶する才能
その情報網や記憶力は何者にも変えられないものだ
世界的大ニュースから小さな出来事まで 、全てデータとしてオレの頭に入っている
例えば 、今のこの状況だ
超高校級の奴らがいるため 、考察するにここは希望ヶ峰学園である可能性が高いのだが … 如何せん 、オレは希望ヶ峰学園に来た記憶がない
データベースで分かるのなら話は早いが … そんなに甘くないようだった
これは … 素直に励ましと捉えて良いんだよな ?
アイツはそう言うと 、コホンと軽く咳をした

耳に入る声が心地よいのはこの才能のおかげなのだろう
七色声と言う単語が彼女以上に似合う人は居ないであろう
凄いときには1人10役とかやったとかなんとか …
声に関してのプロフェッショナルだ
寝音クンは前のめりになり 、目を輝かせながら声愛クンにそう言った
声真似なんて芸当 、大抵の人は出来ないから興味が湧いているのだろう
かくいうオレもかなり気になってきた
そう言うと 、声愛クンは喉元に手を持っていき 、寝音クンの声真似をした
いつもの高い女性声が地声なのだろうが 、その声帯からは予想がつかないほど低い声を出してきた
寝音クンは男性にしては高い声だが … それにしても驚きだ
声だけ聞いたら100人中100人は騙されるであろう
声愛クンは自信満々の表情でオレ達にそう聞いてきた
何か不穏な単語が聞こえたが無視しよう
中々に個性的なメンツが集まっているからな … 心配ではあるが
それに 、希望ヶ峰学園の中も把握しておきたいから 、探索は必要だろう
《 ミドリネ ネネの絆のデータをゲットした !! 》
《 ユウカワ セイアの絆のデータをゲットした !! 》
↪︎ ᑎᗴ᙭T
ギリギリ間に合いました ( 只今投稿10分前 )
そして犠牲論破 、なんとダブル主人公です !! ✨
2人とも情報関連の才能だったのでダブル主人公にしてみました🤭💕
この2人の視点を交互にして進めていこうと思います✊
キャラクターの登場回数を増やしたいので 、他のキャラクター視点も途中で挟むかもしれません .ᐟ.ᐟ

































編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。