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第14話

#14
98
2023/10/13 15:12
その時は、苦しくって辛かった。


自分が人を救ったのは、自分にとって相手にとって本当に正しかったことだろうか。
おんりー
おんりー
げほっ...
肺が痛いようなぁ…気がするぅ...
先生
あら。音くんおはよぅ。
おんりー
おんりー
あぁ。おはようございます。
先生
大丈夫?体調は。最近保健室に来るのが多くなってるから。みんな心配してるのよ。
おんりー
おんりー
そうですか...


心配...かけてんのかな。俺も苦しいし。相手もなにか悩んでたらどうしよ...。


ひどいことしたかもな。もしかしたら。まぁ、今相手のこと考えたって意味ないか。
先生
あ!!そうそう。この前ねぇいい「本」を買ってきたの!!
本?
先生
ヒロインを助けるために病気にかかった主人公の話なんだけど...。




先生
これがまた。いい本なの!!暇なら音くんも読んでみなよ。きっと感動するわよ!!


ヒロイン…助ける…病気…
















おんりー
おんりー
俺⁉⁉
先生
ん?どうしたの?興味わいてきた?
えっと...あぁ。まぁ一回読んどいたほうがいいかも...。

おんりー
おんりー
借りてもいいですか?
先生
いいのよ!遠慮しないでね。
おんりー
おんりー
ありがとうございます。


「彼は助けた。例え自分が苦しもうとも。」


「そうして彼は不思議な病気にかかった。」


「花のように美しく散ってゆく病気だった。」





「ヒロインは誰が自分を助けたのか知らなかった。」


「彼が医者に口止めをしていたからだ。」


「ヒロインは一つだけ聞いた。「彼は何もなかったのですか?」」


「医者は一つだけはなした。「彼は病気にかかったらしい。不思議な病気に」」


「ヒロインは助けなければと思った。自分の身を削っても。恩返しをしなければと思った。」
おんりー
おんりー
……
enaさんは、俺を助けることが願いなのか?
ーーーーーー以下攻略






「ヒロインは探した。助ける方法を。分からなくても探した。」


「ヒロインは一つの鳥居を見つけた。その鳥居は不思議とヒロインの目を引き付けた」


「ヒロインは時間がないにもかかわらずくぐった。その鳥居を。」


「その瞬間…………



ここでコーヒーがこぼれたような染みで読めなくなっている。
おんりー
おんりー
……
なにしてんだ。あの人。
先生
あらごめんなさい!!感動して油断してたら飲んでたコーヒーがこぼれちゃってね。
おんりー
おんりー
はは。いいですよ。ここまででも十分面白かったので。
先生
あらそう?ごめんね。
おんりー
おんりー
たしかこんな感じだったような……
(なまえ)
あなた
偶然にもほどがありすぎる……
おらふくん
おらふくん
ヒントとしては鳥居?
ドズル
ドズル
だね。人を引き付けるような鳥居……
おおはらMEN
おおはらMEN
とりあえず保健室いってもう一回見てみません?
ぼんじゅうる
ぼんじゅうる
だね。音の話がホントかね……
おんりー
おんりー
え、信じてないんですか?
(なまえ)
あなた
まぁまぁいったん見てみましょう。

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