その時は、苦しくって辛かった。
自分が人を救ったのは、自分にとって相手にとって本当に正しかったことだろうか。
肺が痛いようなぁ…気がするぅ...
心配...かけてんのかな。俺も苦しいし。相手もなにか悩んでたらどうしよ...。
ひどいことしたかもな。もしかしたら。まぁ、今相手のこと考えたって意味ないか。
本?
ヒロイン…助ける…病気…
えっと...あぁ。まぁ一回読んどいたほうがいいかも...。
「彼は助けた。例え自分が苦しもうとも。」
「そうして彼は不思議な病気にかかった。」
「花のように美しく散ってゆく病気だった。」
「ヒロインは誰が自分を助けたのか知らなかった。」
「彼が医者に口止めをしていたからだ。」
「ヒロインは一つだけ聞いた。「彼は何もなかったのですか?」」
「医者は一つだけはなした。「彼は病気にかかったらしい。不思議な病気に」」
「ヒロインは助けなければと思った。自分の身を削っても。恩返しをしなければと思った。」
enaさんは、俺を助けることが願いなのか?
ーーーーーー以下攻略
「ヒロインは探した。助ける方法を。分からなくても探した。」
「ヒロインは一つの鳥居を見つけた。その鳥居は不思議とヒロインの目を引き付けた」
「ヒロインは時間がないにもかかわらずくぐった。その鳥居を。」
「その瞬間…………
ここでコーヒーがこぼれたような染みで読めなくなっている。
なにしてんだ。あの人。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!