朝、私は窓の外の明るさで目を覚ました。
カーテンから覗くと、チラチラと雪が降っていた。
私はベッドから飛び降りて、クローゼットを漁った。
この雪だと外に出ることもないだろうし、今日は可愛さよりも防寒重視でコーデを組んでみよっかな……
結局、黒色のカーディガンに白のカーゴを合わせた。
防寒よりも可愛さ重視でしたね。はい(
リビングに入ると、雪のせいか少し空気がひんやりとしていた。
大きな窓からは雪がよく見える。
いくつになっても、雪にワクワクしてしまう気持ちは変わらないらしい。つい笑みが溢れてしまう。
瞼を擦った元貴がリビングに入ってきたのは、ちょうど朝ごはんが出来た頃だった。
まだ寝ぼけているのか、雪には気づいてないようだ。
机にご飯を置いて、2人で並んでソファに座る。
ボーっとしながらいつも通りご飯を食べる。
今日は仕事が休みなので、家で残った仕事をこなす。
3時間後
あまりの解放感に、手を大きく伸ばして背中をそらす。
ずっと仕事に集中していたから気づかなかったけど、元貴はココアを飲んでいた。
……雪をバックにしてココア飲んでる推し(彼氏)尊いなぁ、(
私は肩がぶつかりすぎるぐらい元貴に近づく。
すぐそばで、元貴の優しい声が鼓膜に響く。
昔の私なら考えもしなかった幸福を、今私は身にしみて感じる。
元貴が優しく背中を撫でてくれる。
元貴の体温が服越しに伝わって、更に涙が込み上げてきた。
その後も元貴は鯨の唄を歌ってくれて、私の目は更に腫れた。
少しずつ積もってきた雪をみながら、私はティッシュの山を作りまくったのだった((
ロマンチシズム
『さすがにそろそろ貴女に恋する
私に気づいて欲しいのです』













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。