第29話

【番外編】[ボイス奇]ローレンからの相談 その3[完]
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2025/01/07 13:59 更新
ローレン
その、さ……もっとぶっちゃけるとね、

まだディプいキスもしたことなくて……。
あれって、いつならしてもいいの?
抱く前じゃないのにしてもいいの?
ははっ、ローレン、今まではする前にしかして来なかったんだね!
ローレン
だって、そんなんしたら、その先したくなるやん?
出来ないのにそんなんしたら、ダメくない?
別に、キスだけ楽しむ時があってもいいんじゃない?
ローレン
ええー……、マ?
それだけで止まれるとか、あんの?

てか、参考までに、叶さん達はどんなもんでそういうことしたの?
僕たちは……ね?
出会って直ぐに結婚しましょうってなって。
その場で舌絡まったよね?
ローレン
マ?!
なんなら僕、キスだけで勃ったし。
そんだけのキスしたし。
奥さんに仕事の連絡来なかったら、あの倉庫部屋でそのまま最後までしてたかもしんない
あなた
確かに
ローレン
確かに?!
え、そんなすぐなの?!
舌入っちゃうの?!
僕はもう、この人の事を自分のものにするんだっていう欲が一気に頂点まで行ったから、リミッターなんて即解除されたよ
あなた
私も、この人の事逃がしたくないなっていう気持ちは強かったよ
ローレン
ええー、はやっ! すご!
え、じゃあ、最後までしたのは……?
僕が大阪行ったりしてて日は開いちゃったけど、
2回目に会った日だよね?
あなた
そうだね。
大阪から帰ってきて、
改めてプロポーズしてもらった日の夜だったね
ローレン
え、早すぎくない……?
なんの参考にもならなくてビックリなんだが?!
それはもう、僕たちは出会った瞬間から結婚するって疑いなく思い合ってたから、するのは自然なことだったし
あなた
叶くんは、抱きたいって言ってくれてたから、心の準備はしやすかったよ
ローレン
あー……、やっぱ言うのって大事ッスか?
あなた
大事だと思うよ。
その気がないのかな? って心配になるかもしれないし。
気遣ってくれてるんだな、とも感じ取れると思う。
もし出来ない体調なら、そう言われた時に断りやすいし
ローレン
なるほどッス。
……言ってみるッス!
ローレンさん、私に敬語なの面白いな。
ちなみに彼女さんのお仕事ってなんなの?
ローレン
シナリオライター
えにからの? 外部?
ローレン
えにからの。
今度出るボイスドラマのシナリオ書いてくれた
あなた
商品開発制作部第三課だね。
ローレンさんの今度のシナリオだと、赤坂さんって方だったかな
ローレン
え、奥さん知ってるの、マ?!

てか、え?!
叶さんの奥さんって、なにもの?!
えにからの、マネジメント部統括部長。
所謂上層部のお偉いさんだよ
ローレン
マ?!
あなた
ふふ、後で名刺渡すね
ローレン
わ、あざます!
あなた
赤坂さんって、今大変よね?
ローレン
え……
そうなの?
あなた
すごく忙しくしてない?
ローレン
してます
あなた
ローレンさんのボイスドラマが社内ですごく好評でね。
まだ発売前だけど、これは凄いって噂になってしまって。

同じ「俺にしとけば」というセリフなのに、恋愛の段階によってまったく表現の変わるセリフになるというシナリオと、ローレンさんの演技が相まって、これはローレンさんの人気に火がつくという予測で会社が動いてるくらいの影響力のある作品になってるの
ローレン
マジですか?!
俺、知らなかったッス
あなた
まぁ、会社がやってることだから、本人に伝わるまではまだ少しかかるかもね
あ……、僕も知ってるかも。
その話聞いて、僕も書いて欲しいなぁって希望出したよ。
蹴られたけど
あなた
そうなの。
噂が広まってしまって、赤坂さんに書いて欲しいってライバーが溢れてしまってね。

社長も交えて、順番決めたりお断りの連絡したりでちょっとした騒ぎになったから
ローレン
そーだったんすね……
あなた
ローレンさんは知ってると思うけど、赤坂さんの執筆スタイルが、1人にとても時間のかかるものみたいで
ローレン
すごく研究するって言ってたし、俺のことも研究しまくってくれたッス
あなた
そう、だから、そんなにたくさん抱え込ませるわけにもいかなくて。
リセット期間も必要だし、次が迫ってくるしで、しばらくは忙しいんじゃないかしら
大変そうだね。
ローレンの彼氏力が試されるねぇ
ローレン
いや、無いって、俺……。
初めてのことばっかで、ガチで余裕ないのに……
今こそ支えてあげる時なんじゃない?
頑張れ!
ローレン
まぁ、頑張りはするけど。
うん、頑張るわ。

話聞いてくれてありがとっ!!
奥さんもありがとうございますッス!

俺……、頑張ります。
お二人みたいに、仲良くいられるように、努力するッス!
あなた
うん、頑張ってね。
またいつでも来てね
うん。
俺らで良ければいつでも聞くから。
またおいで
ローレンさんは、そう、宣言を残して、私の名刺を受け取り帰って行った。
あなた
なんか、フレッシュだったね
ローレン、ガチ初恋みたいだからね。
初々しくて微笑ましいよね
あなた
私たちの話じゃ参考にならなくて、ちょっと申し訳なかったね
まぁ、それはね。
僕たちみたいな運命の出会いはそうそう無いからね
ローレンさんを見送った玄関先なのに、抱きしめ合ってキスをして。
目で合図して、そのままベッドへ手を繋いで向かった。
ローレンからの相談 ~完~

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