あなたside
それから文化祭二日目。
昨日と同様にして学校に向い、
また楽しい1日が始まる。
りょーちゃん情報によると
りょーちゃんのお母さんと
私のお母さんが一緒に来るらしい。
なんだか恥ずかしいなぁ、なんて。
深澤「じゃー、行くかー」
渡辺「行こうぜ」
なんて言いながら
Snow Manのみんなは
りょーちゃんと私を置き去りにして
教室から出ていった。
廊下には1年生の3人がいたから
たぶんみんなでまたまわるのだろう。
私はあわててみんなの後を追おうとした。
が、
『あれ、りょーちゃん行かないの?』
一向に足を進めないりょーちゃん。
それが不思議に思って
私は足を止めて、そう声をかけた。
阿部「今日は二人でまわろ?」
『え?…あ、うん!』
考えてみればそうだ。
私達は"カップル"なんだから。
昨日はみんなでまわったし
今日は二人で普通はまわるものか。
だからみんなも私達に気を遣ってか
声をかけずに教室を出ていったんだ。
それにさっきふっかが
こっちを見てニヤッとしてた。
それもなんでか、今になってわかってきた。
すべての点と点が一つの線で結ばれて
一人、勝手に納得している私。
阿部「ここ行く?」
『行きたい!』
楽しそうなゲームを
やってるクラスに行ったり、
屋台を出してるクラスで
ちょっとした食べ物を買ったり。
「あら、仲のよろしいことで…(笑)」
「ふふっ、そうね(笑)」
二人でぶらぶら歩いていると
前方からそう聞き覚えのある声が聞こえた。
それも二人分。
一方は朝にも聞いた声だ。
『お、お母さん…!?』
阿部「そっか、来てたのか」
母「ふふっ、どーも」
阿部母「楽しそうねー」
『え?あぁ、はい』
そんなありきたりな会話をする私達。
母「阿部くん、よろしくね?」
阿部「え?」
すると私のお母さんが突然そう言い出した。
それに、普段は動じないりょーちゃんも
驚いた顔をしてそう聞き返した。
母「あなたのこと、よろしく。これからも。」
阿部「あー、はい!こちらこそお願いします。」
母「ふふっ、やっぱり頼もしいわねー」
なんて言っている二人。
ん?なんのこと??
なにがよろしくなのか全くわかんない。
阿部母「あなたちゃんも、
うちの息子のこと、よろしくね?」
『え?あ、はい…』
これまたよくわからない。
だけどさっきのりょーちゃんみたいに
返しとけば良いのだろうと思って
私はそう返しておいた。
母「じゃ、私達は行くわね」
阿部母「二人でごゆっくり」
なんてからかうかのように
お母さんたちは微笑んでる。
そしてそのままどこかへ行ってしまった。










![⛄💜17時のスイッチ[完結]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/EOkNL2MhxNOnLeVbLBmpGszqo363/cover/01KDMET6R8CVT70D1RTK9AKTAJ_resized_240x340.jpg)


編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。