カルパッチョの匂いが鼻に充満する。その匂いが心地よく、つい身体を預けてしまいそうになる...。そんな時、ドアがコンコンと叩かれた
カルパッチョは不満そうな顔をしている
チッと舌打ちをしたカルパッチョは扉の方向には向かわずベットの上にとどまっていた
サラッと言い放たれた言葉に私は顔から火が出そうになる
だがドアを叩く音は激しさを増していく
ムスッとしてるカルパッチョを横目に私はドアのほうへ向かっていった
私がドアにてをかけるとフワッと体が浮いた
私は驚きで声もだせなかった
チラッと上を見てみるとそこには見慣れた顔がある
マカロンさんはまるで迷子になっていた子猫を愛でるような目と声色をしていた
少し怒っているかのようなカルパッチョの声が響く
そう言いマカロンさんは私をお姫様抱っこで足早に逃げていった
カルパッチョの部屋から離れて数分、ずっとお姫様抱っこをされている。
フワッと香るマカロンさんの良い匂いが鼻を擽る
すれ違う人からまじまじと見られたり2度見3度見をされたりと正直恥ずかしい
マカロンは謝っているけど目と口は全然笑っている
マカロンさんはふいっとまるで驚きかのようにそっぽを向く素振りをした
マカロンさんは私にニコッと笑いかけた
皆を呼ぼうとしたがこの格好のままだと恥ずかしい...
マカロンさんは屈み私をそっと下ろしてくれた
マカロンさんが私に触れる時はまるで割れ物を扱うような手つきだ
マッシュ君がこちらを見て心做しかフワッと口元が緩む
レモンちゃんがマカロンさんに気づき、大きい目を更に大きくさせる
ニコッと笑顔を向けたマカロンさんは何処かに去っていった
フィン君がニコニコとした顔で言う
まるで子犬のようでとても可愛い
マッシュ君と一緒に乗ったらレモンちゃん嫉妬しちゃわないかな...
あ、別に良いみたい
だが、彼女の目の中にはマッシュ君でいっぱいになっている
私はコソッととレモンちゃんに囁いた
でも羨ましいなぁと頬を赤らめるレモンちゃんに私は少しときめいてしまう



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。