ナレーションのところは是非頭の中で
CV.井上麻里奈 様
で再生してみてください!
パラッパラッ…
漫画をどんどん捲る青年がいた。
パタンッ
そして泣きそうな顔になりながら
いつもより少しだけ厚めな最終話と
書かれている漫画を閉じる。
そう独り言で語っていると
自分の中からググーという音がなり、
なにかに気づいたかのように
焦って時計を見る。
13:30
もうこんな時間かと思いながら、
進撃の巨人のキーホルダーの付いた家の鍵と
財布を持ち、紐のある靴を履いて家を出る。
ガチャッ
キキーッドンッ
ブレーキの音と共に衝突音が鳴り響く。
ブレーキしきれなかったのだろうか。
気づくと人が倒れていた。
その人は周りにいた人によって
病院に搬送されたそうだが、
頭を強く打って、即死したそうだと言う。
その人はキーホルダーのついた家の鍵と
財布を持っていた。
そして、そのキーホルダーを
強く握りしめていたようで、
それだけは壊れずに済んだようだった。
大丈夫ですか…目は覚めましたか…?
初めまして、あなたさん。
私は……そうですね。
神とでも言っておきます。
あなたさんには進撃の巨人を救って欲しいんです。
できる限り皆が幸せになれるような最終話を
生み出して欲しいんです。
ホントですか?!
ありがとうございます…
そうですね、
まずさっそくお名前を決めて頂きましょう
進撃の巨人の世界の名前と苗字をお決め下さい、
お願いする以上叶えることはするので…!
了解致しました、
それでは皆さんをどうかお願いします…
そう言って、あなたの名前カタカナ・あなたの苗字カタカナとなったあなたは、
その、イキイキとした返事と共に右手を左胸に置き
心臓を捧げる事を誓ったのだった。
ーエレン…
845
兵士:ハハハ…元気がいいな医者のせがれ!!
ヤツらが壁を壊すことがあったら
そらしっかりやるさ
しかしな
そんなこと100年間で1度もないんだぜ
キュッ(裾掴)
ギュッ
兵士:ハンネスの言う通りだ
まったく…壁の外に出ようっていう
「駐屯兵団」の気が知れねぇ…
勝手に戦争ごっこに興じてろってな!!
兵士:けっおかしなヤツだな…
カーンカーンカーン…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!