Shori side
今俺たちは真っ暗なステージの上にいる。
客席には無数のペンライトが輝いていて。
何が起こるのかとメンバー同士で目を見合わせていた
その時。
《Debut 10th Anniversary Surprise!!!!!!》
そんな音声と同時に、後ろのスクリーンが点灯した。
そして俺らの楽曲【Congratulations】と共に
デビュー時の映像が流れた。
映像は2年目、3年目、4年目_________
とどんどん切り替わっていく。
切り替わる映像とともに、
脳内にたくさんの思い出が蘇る。
入所したばっかの子が俺含め3人で、
何が何だか分からないまま告げられた "デビュー"
いつでも年上の3人が引っ張っていってくれて。
何故か俺がセンターだったけど、
それを支えてくれたのはあなただったな…
そう、Sexy Zoneをまとめてくれてたのは、
いつでも "あなた" だった。
それでも訪れた分裂期。
本人には言わなかったけど、
裏で泣いているあなたを何度も見た。
風磨くんとケンティーがあんま仲良くなかったし。
大変だったな。
【カラフルEyes】で元の形に戻っても、
どうしてもマリと聡とあなたは差別化されて。
それでも再びSexy Zoneを一つにしたのは、
それも結局あなただった。
そんなことを思い、
スクリーンに映るあなたの笑顔を見て、
思わず涙が零れた。
そして5周年ライブの映像が切り替わろうとした所で
映像がバグったかのように切れた。
中島「え、バグ?」
松島「わざと、?」
菊池「あマイク入ってんだ」
そして_________________
俺たちにスポットライトが当たると同時に
流れ出したのは【STAGE】。
スクリーンには《Sing!!!!!!》という文字。
訳わかんないけど、とりあえず歌い出した。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。