こうして私は気球と勝負をすることになった
最初は
と、お決まりのセリフを言えずにいた
でもよくよく思い出すと、空の上では鳥も飛んでいて雲もありしかもこの距離を何往復もしてきた、
それなら私の方が有利なのではないか?、
なんて考えた挙句その勝負を受けることにした
と言って
そして当日の昼どうやら気球に乗る乗員を決めている
どうにかして龍水から金を巻き上げるのに成功し、最後の一人は運でいいということになりみんながザワザワしているとクロムがヨレヨレの状態で来て見事にプラチナチケットをゲットした。
それからみんなで気球を飛ばす準備をして
あっという間に夜になる
乗員が3人乗ったことを確認すると私は少し遠くにある気球目掛けて大声を出した
5mほど気球が浮いた時にゲンが
それはみんな気になっただろう
そして、いつものルートを全力で走っていく
そう、石神村と科学王国を行き来している私にとって、ドラゴなんて必要がなかった
科学王国にいる時は仕事をしているだけだし、未来ちゃんやスイカが差し入れを持ってきてくれたりもする。
ラーメンは貰わなかったけどね…
食事をする回数は石神村の方が多かったし狩りなら自分でできたし
まぁ所持金ゼロですよ
前の世の中だったらやばかったな…
待って、もしこれで負けて「全財産出すって言ったのにゼロとはどういうことだ!!」とかならないよね
龍水ならならない…うん、勝てばいいだけ
走ることだけに集中しよう
コハクに事の経緯を説明すると
あなたの言葉を遮るようにクロムの声が聞こえてくる
そして気球が降りてきたので着陸するのを手伝って村ではパーティーもどきが行われることになった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!